依水園のひなまつり。数寄屋建築の魅力にふれるお茶室見学会も開催【奈良市】
「名勝依水園」でお茶室見学会とひなまつり開催。数寄屋建築の魅力にふれて珍しい雛飾りを鑑賞しよう【奈良市】
奈良県奈良市にある「名勝依水園」にて、毎年2月行われる「お茶室見学会」と「ひなまつり」が開催される。
お茶室見学会
見学会では、裏千家十二代 又玅斎(ゆうみょうさい)の指導により明治時代に造られた清秀庵や氷心亭の内部を見学することができる。
数寄屋建築は、さまざまな自然の素材を組み合わせてつくられた、簡素ながらも奥深い美が魅力。
はじめての人にもわかりやすく、解説を交えて案内してもらえるので、詳しくない人でも安心して参加してみよう。
●開催期間
2025年2月5日(水)~2月9日(日)
●時間
午前の部 10:30~、午後の部 13:30~
(所要時間約80 分、 庭園見学は所用時間に含みません)
●開催場所
名勝依水園 主屋内
●定員
各回 6名
※ 要予約 :依水園(0742-25-0781)
●参加費
4,000 円 清秀庵・氷心亭の茶室/ひな人形見学(ご案内)、名勝庭園入園(自由見学)、抹茶・生菓子(樫舎製)付き
依水園のひなまつり
依水園の創始者である關藤次郎(せきとうじろう)が孫の初節句のためにあつらえた雛人形は、「曲水の宴」を再現した平飾りのおひなさま。
「曲水の宴」は宮中で行われた年中行事のひとつで庭園を流れる小川を前に和歌を詠む貴族の遊び。さまざまな花が咲く小川のほとりで和歌や管絃を楽しんでいる様は雅で自然と平安時代へと思いが馳せられる。
ひとつひとつが精巧・優美につくられた雛人形は、みな上品で穏やかな表情を浮かべており、見ていると心が癒されていくよう。
また、稚児雛(ちごびな)と呼ばれる子どもの姿をした五段飾りのかわいらしいおひなさまも 同時公開。
平飾りのおひなさまも稚児雛も、どちらも他では目にすることができない、非常に珍しいおひなさま。ぜひ足を運んで観賞しよう。
●開催期間
2025年2月5日(水)~3月3日(月)
●時間
9:30~16:30(16:00受付終了)
●開催場所
名勝依水園 主屋内
●入場料(入園を含む)
一般1200円/高校生・大学生500円/小・中学生300円
冬の風情たっぷりの庭園も見もの
国の名勝に指定された庭園では、敷松葉や菰巻きが施された冬ならではの風情を楽しむことができる。
一日ゆっくりと日本の文化と風情にひたりたい方におすすめ。
名勝依水園
●住所
奈良県奈良市水門町74
●電話番号
0742-25-0781