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鹿児島県十島村、報道機関に取材配慮を要請 地震頻発で住民疲弊の声

おたくま経済新聞

鹿児島県十島村、報道機関に取材配慮を要請 地震頻発で住民疲弊の声

 6月21日以降、トカラ列島近海を震源とする地震が頻発している状況を受け、鹿児島県十島村は公式ウェブサイトを通じて、「報道の皆様へ・現地への配慮のお願い」と題した通知を掲載しました。発信元は十島村総務課。

 7月2日に掲載された同通知では、住民から「問合せへの対応に疲れを感じる」との声が寄せられているとし、報道各社に対し、取材が過度にならないよう節度ある対応を求めています。

【鹿児島県十島村「報道の皆様へ・現地への配慮のお願い」】

 トカラ列島周辺では、昼夜を問わず地震が続いており、約2週間が経過した現在も収束の兆しは見えていません。気象庁は、今後より強い揺れを伴う地震が発生する可能性もあるとして、引き続き注意を呼びかけています。

 こうした中、地震の影響による寝不足やストレスの蓄積など、住民の心身への負担が懸念されています。一方で、十島村には多数の報道機関からの問い合わせや取材が来ており、対応にあたる住民側の疲弊が報告されているとのこと。

 今回の十島村の呼びかけを受け、SNSでは「取材という名の迷惑行為」といった報道姿勢への批判的な意見が散見されています。

 報道は公共の利益を担う重要な営みであることに疑いはありません。しかしその取材活動が、非常時において当事者の生活や精神的平穏を脅かすものであってはならないはずです。

 長引く揺れと緊張の中で、プライバシーに踏み込むような質問が繰り返されれば、誰しも心を閉ざしたくなるのは当然のこと。現場が置かれた状況を直視し、住民に寄り添う姿勢が問われています。

 なお、状況確認や問い合わせは鹿児島市内にある「十島村役場」で受け付けているとのことです。

<参考・引用>
鹿児島県十島村公式サイト「お知らせ」

(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025070304.html

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