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【酒の陣2025注目の酒蔵】阿賀の銘醸・下越酒造が解禁する奇跡の24年熟成貯蔵「時醸酒」2本セットで22万円也

にいがた経済新聞

3月8日、9日に開催される「にいがた酒の陣2025」の出展ブースの中でも、注目の酒蔵を紹介したい。

下越酒造株式会社(阿賀町)は、山紫水明の銘醸地・津川の酒蔵。創業は明治13年。先代の佐藤平八、現当主の佐藤俊一(農学博士)は共に国税局酒類鑑定官の経歴を持つ。日本に数多の酒蔵あれど、親子二代にわたって酒類鑑定官として酒造りの指導をしてきたという蔵は類を見ない。それだけに酒造りの卓越した技術、生み出される酒質へのこだわりは酒どころ新潟でも随一と言える。

「麒麟」「ほまれ麒麟」「蒲原」という主体となる3ブランドは、それぞれの個性で吞むものを至福にいざなう、まさに「阿賀の銘醸」に相応しい実力ある酒蔵。

また長きにわたり長期熟成研究会の会員でもあり、県内酒蔵でも特に熟成古酒への造詣が深く独自のノウハウを持つ。折り重なった「時間」が醸し上げる熟成古酒「時醸酒」はグローバルにも評価が高まっている。

たおやかに24年の時を重ねる、奇跡の生酒

そんな下越酒造が、にいがた酒の陣2025に1セット限定(桐箱入り)で持参するのが「麒麟 時醸酒 山廃純米 Vintage2001」。価格は2本セットで驚きの税込22万円也

なんと長期熟成24年という奇跡の生酒。日本酒の多くは秋から冬にかけて仕込んだものを春に新酒として出荷するもので、ウィスキーやワインのように長期熟成されるものは希少だ。ましてや24年という月日は想像を絶するのだが、驚くのはそこだけではない。

一般的な日本酒は貯蔵前と瓶詰前に各1回「火入れ」(加熱処理)を施すのだが、この目的は、加熱処理によって糖化酵素や酵母を「失活」させ、酒質の変化を防ぐことと、蔵の天敵と言われる「火落ち菌」を滅することである。要は酒質の安定化なのだが、一方で火入れをしない「生酒」のフレッシュな飲み口も、多くの日本酒党に愛されている。

そしてなんと今回持参する「麒麟 時醸酒 山廃純米 Vintage2001」は火入れをしたものと、していない「生原酒」の2本セット。当然と言えば当然だが、販売価格22万円の大半は、火入れをしていない『生原酒』の価値によるものだ。火入れをしていない=酵母が生きたまま、ということで、ありていに言えば「本当に24年間生きてきた酒」が、時空を超えて令和2025年に登場する。

ウィスキーもワインもそうだが、酒は年月を重ねるとまろやかに角が取れ、味に深みを増す。下越酒造が販売するノンヴィンテージの熟成本醸造「麒麟本醸造濃熟オールド」を飲んでもわかるのだが、実に角が取れてまろやかになり、心地よい熟成香と深みのある味わいになっている。

当然、日本酒を24年間貯蔵して「維持する」ことは、卓越した熟成酒へのノウハウと技術がなければ叶わないこと。もちろん保存料などの添加物は使用していない。

蔵人の情熱が生んだ「24年間の息遣いが聴こえる酒」。いったいどんな世界を見せてくれるのか、一口で良いから味わってみたい。

にいがた酒の陣2025で下越酒造は、純米大吟醸袋取り「狐火」を200本限定販売する。価格は720ml入りで3,000円(税込)。

「狐火」もまた蔵人のこだわりが詰まった1本。2024年6月に行われた阿賀町・津川の奇祭「狐の嫁入り行列」会場でのみ限定販売された「幻の酒」がにいがた酒の陣で復活する。

にいがた酒の陣2025を訪れる予定の読者は、下越酒造のブースに寄らずして帰るわけにはいかない。

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