市内幼稚園園長ら 包括的性教育を学ぶ
八王子市は5月22日、市内の幼稚園や保育園の園長などを対象とする包括的性教育を学ぶ研修会を実施した。
一定の事業者に対し、子どもに接する仕事に就く人の性犯罪歴を確認する「日本版DBS」とも言われる「こども性暴力防止法」が昨年6月に公布、2年6カ月以内に施行されることを受け実施した同研修。子に関わる従事者たちが今一度正しい知識を身に付け、子どもの安全確保に取り組むことが求められている。
計3回を予定
5月、7月、10月と計3回予定されている研修のうち、5月22日に富士森体育館会議室で行われたのは、市内幼稚園の園長などを対象にしたもの。看護師・思春期保健相談士で包括的性教育に取り組んでいる藤野早織さんが講師として登壇し、「性に関する子どもの人権と尊厳について」をテーマに、約2時間講義した。冒頭では、旧ジャニーズやフジテレビ問題など、性に関する事件が浮き彫りになりやすくなっている社会背景にも言及。「自分らしく幸せに生きていくための健康教育」を包括的性教育とし、「私たち大人が性教育をアップデートしていきましょう」と呼びかけた。
参加した約75人の園長らが、参加者同士、意見交換する姿も見られた。