「出会いに助けられた人生」 元プロ野球愛甲猛さんが熱弁
茅ヶ崎医師会健康スポーツ医部会が主催して4月26日、千葉ロッテマリーンズや中日ドラゴンズで活躍した元プロ野球選手の愛甲猛さんを招いた講演会が茅ヶ崎医師会館で開催された。
逗子で生まれ、小学3年生からリトルリーグで野球を始めた愛甲さんは、横浜高校の元監督・渡辺元智さんの指導のもとで頭角を現し、3年時には主将で夏の全国高校野球を制した。後に鳴り物入りでプロに飛び込むも、入団先のロッテオリオンズ(現千葉ロッテ)は村田兆治、張本勲、有藤通世、落合博満といったそうそうたる選手たちがそろい、「入らなければ良かったと後悔した」と話すと、会場からは笑いが起こった。
中日に移籍し、共に戦った闘将・星野仙一監督を「巨人戦ではむき出しの闘志」と表し、「試合で勝った後のミーティングでは選手たちを前に『ご苦労さま』ではなく、『ありがとう』と言うのは星野さんだけ。だから皆、星野さんを『男にしたい』という気持ちになる」と話し、しみじみと当時を振り返った。
現在は指導者として少年野球にも携わるといい、「固定観念でなく、柔軟に教えることが大事」と指導法に触れるとともに、「野球に感謝。出会いに助けられた人生、これからももっと恩返ししていきたい」と決意を示すと、大きな拍手が送られた。