春は「貯まる家計」になるチャンス!「子どもがいる家庭」の“家計の見直しポイント4選”
子どもがいる家庭では、進学や就職などで生活が大きく変化する春。今の時期は「貯まる家計」への見直しに適した季節です。見直しは、金額が大きいものや毎月発生する費用を把握することから始めましょう。
1.学校にかかる費用を総ざらい
学校にかかるお金は、授業料などの学校納付金だけではありません。進級・進学によって新たにかかる費用や金額が変わる費用がないか確認して、年間の総額をできるだけ正確に把握しておきましょう。
例えば、修学旅行などの行事の積み立てが始まったり、運賃改定で定期券代が変更になったりする場合もあります。また、部活をする場合は、道具類の費用や学校外の施設の利用料、遠征費など予想外に費用がかかる場合があります。
2.子どもの意見もふまえて塾や習い事の見直しを
塾や習い事の費用は、習い事の種類や教室によって大きく変わりますが、学年や習熟度が上がると月謝も比例して上がる傾向があります。特に受験生の塾代は授業のコマ数の増加や夏期講習・冬期講習、模試代などで驚くほど高額になることもあります。
塾や習い事の費用が家計を圧迫しているようなら、本当に必要な習い事なのかを子どもと相談し、数を減らしたり違う教室に変更したりすることも検討してみてください。
3.子どもの成長に合わせて保険を見直す
子どもが就職する場合や、大学に進学するけれど卒業までの費用が十分に準備できている場合は、多額の死亡保障は必要ありません。子どもの成長に合わせて保険の減額や解約など生命保険の見直しをしましょう。
反対に、自動車保険は運転者限定や年齢条件などを付けていると、子どもが自動車を運転するようになると見直しが必要な場合があり、保険料が増えることもあります。
万一の時に助けになる生命保険や損害保険ですが、保険料は家計に大きく影響します。うっかり必要のない保険にお金を払い続けないように、このタイミングで見直しておきましょう。
4.スマホ代やサブスクの見直し
月々の支払いが継続する通信費も、できるだけ費用を押さえたい支出項目です。子どもが進級・進学するタイミングで新たにスマホを持たせる家庭は、このタイミングで家族全員の加入プランを見直し、トータルで安くできないか検討してみてください。
子どもが大学生ならスマホ代は自分で払わせるのもいいでしょう。将来の家計管理を学ぶのによい機会になると思います。
また、動画配信などのサブスクも生活の変化によって利用する時間がとれなくなる場合があります。利用できないサービスにお金を払い続けるのは一番の無駄遣いなので、早めに解約しましょう。
食料品など日々の支払いで数十円の金額を気にする細かな節約も大切ですが、まずは一度の見直しで大きく支出を変えることができる費用をしっかり把握し、削れるものを見つけると家計管理が楽になります。
山根純子/ファイナンシャルプランナー