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【福岡のちょっと贅沢ランチ】革新的な中華ベースの創作料理を、日本茶・中国茶・台湾茶と楽しむ

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家族で、接待で、女子会でいつものランチよりちょっと贅沢に。ゆったりとした時間を過ごしたい方にオススメのランチシリーズ。第4回目は大手門の「茶郷(さごう)」を訪ねました。

2023年、大手門にオープンした「茶郷」は、白をメインにした落ち着いた雰囲気の店内にカウンター10席が並びます。個室はなくカウンター席のみですが、ゆとりのある席の配置なので3〜4人で訪れる人も多いそうです。

オーナーシェフの藤原和博さん(写真左)は、四川料理店や点心専門店、二つ星のスペイン料理店など、東京で十数年腕を磨き、地元である福岡で奥さまと二人で「茶郷」を切り盛りしています。

オープンにあたって、お茶を主軸に料理をつくりたいと考えていた藤原さん。「料理に合わせてワインを選ぶように、お茶の香りや味わいを邪魔しない料理でコースを組み立てています」という新鮮なコンセプトに心惹かれます。メニューは中華をベースにした創作料理で、昼も夜も完全予約制のコースのみ。ランチコースは、3,850円と5,000円の2種あり、今回は3,850円のランチコースを予約しました。

ワンドリンク制なので、ランチコース限定「お茶のセット」(1,200円)を注文。冷茶2杯とあたたかいお茶1種を、料理の進み具合に合わせて出してもらえます。1杯目は、八女のかぶせ茶と炭酸を合わせた爽快なスパークリングです。驚きのお茶のアレンジで始まるコースに心が弾みます。

前菜は「帆立と原木椎茸 糠イワシのXO醤ソース」です。「石川県の糠イワシが手に入ったので、干しエビや貝柱を使うXO醤のようにして使えないかなと考案しました」。藤原さんの料理は信頼する魚屋さんや八百屋さんが「今これがいい!」と推す、食材ありきで組み立てられます。糠イワシのキモを使った塩気がいい塩梅のXO醬と、北海道のホタテや唐津の原木しいたけ、ネギがよく合うこと!上にのった菜の花が春を感じさせてくれます。

お茶の2杯目は選べるので、八女の深蒸し煎茶をオーダー。一煎目は濃い旨みを堪能でき、二煎目は甘みが増し、三煎目はすっきりと味わえました。お茶は単品注文(1,000円〜)も可能で、日本茶は福岡・八女の熟成和紅茶や宮崎・高千穂の釜炒り茶など全国からセレクト。中国のジャスミン茶やプーアル茶、台湾の烏龍茶や蜜番茶なども含め全20種ほど揃います。一杯ずつ丁寧に淹れてもらえる所作も眺められ、贅沢なひとときに浸れます。

2品目は4つの点心が登場です。「海老蒸し餃子」は、何よりもエビの力強いプリプリ感にびっくり!透明感あふれる皮ももちもち食感で美味。ターメリックを使った黄色い皮に包まれた焼売にも、エビがたっぷり入っていてエビ好きは虜になること間違いなしです。

お皿に入った「叉焼腸粉(チョンファン)」は、むっちりした食感の米粉のクレープで、チャーシューを包んだ一品です。揚げ餅の「咸水角(ハムスイコ)」は、黒い薄皮の中に有田鶏を使った八角が香るあつあつの餡が入っていてハフハフしながらいただきました。

3品目の野菜料理は、「空豆、青大豆、茎わかめ、スナップエンドウと発酵白菜の煮込み」。サーブされると、若々しい春の香りがふわりと広がります。シンプルな煮込み料理ですが、酸味のある白菜が清涼感を連れてきてくれます。

4品目は「鹿児島県皮付き黒豚の鉄板焼き 薄餅と赤玉葱のピクルス」が登場です。これが驚きの美味しさ!鹿児島産黒豚の豚バラを13時間低温調理して、皮をカリカリに焼き上げたスペイン料理店時代の一品を藤原さんがアレンジ。北京ダックの皮で包んで手づかみで味わいます。口に放り込むと、香ばしい皮の食感が小気味よく、黒豚のとろけるような脂の甘さ、クミンのエスニックな香り、ピクルスの酸味が渾然一体となって押し寄せてきます。

皮のカリカリ具合に感動していると、「スペイン料理店時代から使っている鉄板のおかげです。茶郷では中華鍋ではなく、鉄板が大活躍しているんですよ」とカウンターで藤原さんはにっこり。

5品目は、笹の葉で包んだ「クロイサキのちまき」。通常、肉を使うことが多いちまきに、あえて長崎産のクロイサキを使用。肉厚でしっとりとした身を甘辛にしっかり味付けしてあり、食べ応えがあります。

最後のお茶菓子は、お茶とともに登場。「塩漬け卵黄のカスタード饅頭」は、あつあつ、とろとろ、なめらかな餡がたまりません。奥のチョコレートはライムのソースが爽やか!ワイングラスでいただく八女の浅煎りほうじ茶は、香りはほうじ茶なのですが、一口飲むと金木犀と生姜の風味が鮮烈に広がります。食事が終わる頃には、心も満たす創意あふれるコースを3,850円で味わえるなんて…と幸せを噛み締めていました。

ディナーコースは、烏龍茶でソースを作ったり、緑茶に食材をつけこんだりと、お茶を料理にも使うそうでこちらも気になるところ。今後、テイクアウトできる点心も増えていくそうなので、ぜひチェックしてみてください。

茶郷(さごう
福岡市中央区大手門3-8-2
092-600-2240

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