【急げえぇ!!】「イオンとダイエーで『タイのカップヌードル』が新発売」と聞いて喜んでたら衝撃の猛ダッシュ案件だった!!!
3日前。『イオンフードスタイル』を通りかかったのでのぞいたところ、食品売り場の一等地の棚をデーン! とジャックしているカップ麺があった。デカデカと「新商品」の文字も並んでいる。よほどの大型新人か? そう思いよく見ると……こ、これは!!!!
『タイのカップヌードル』やないか!!!!!! え、え、それって、つまり「今後はイオンでタイのカップヌードルが買える」ってコト……!?
・ちがった
この日売られていたのは(画像左から)『トムヤムクリーミー味』『トムヤムクン味』『ムーマナオ味』『ミンスドポーク味』の4種類。
『トムヤムクリーミー味』に関してのみ自信がないが、残る3つは確実にタイで見たことがある。なんなら食べたことも、多分あると思う。タイには『タイ日清製造』という独自の日清があって、日本と張るくらいカップヌードルが幅を利かせているんだよね(←タイには慣れてますよアピール)。
価格は各158円。輸入品にしてはずいぶん安く感じるなぁ。
と、思ったら!!!
このカップヌードル、カップ側面は清々しいまでに全面タイ語表記だが……
フタ部分のみ、完膚なきまでに日本仕様なのであった。
これはつまり「タイ日清製造が日本で販売する用に作ったタイのカップヌードル」である模様。まさに逆・逆・逆輸入ともいうべきこの事態。洞察力と推理力が試される瞬間だ。
なお、モノによっては「従来品にはない材料が追加されています」と表記されているものもあり、タイで売られているカップヌードルと完全に同じ味かは、食べ比べてみなきゃ分からないということになる。今回は時間がないので断念するが、興味のある人はやってみてね!
・ダッシュで実食!
さて……実は、本記事でお伝えしたいことはカップヌードルの味ではない。しかし流れ上、お伝えしないのも妙な感じなので手短にレポしておくとする。
まず緑色の『ミンスドポーク味』。パッケージによると辛さレベルは “2” 。最初にガーリックの風味がガッ! と来るほかは、日本のオリジナルカップヌードルに近い。非常においしい。今回の4種類の中で、間違いなくダントツ万人受けする味である。
あと全体を通して、麺の形状が日本のものより丸っこいのが特徴。
青色の『ムーマナオ味』。ここから先、辛さレベルは一気に “4” に跳ね上がる。付属のソースを投入した瞬間、その強烈なライム臭から「うわァーーーータイの匂いぃぃい」ってなる。スープはかなり薄味。フォー等をイメージしていただくと近いかもしれない。辛さに関しては「苦手な人には少し辛いかもね?」って程度。
続いて日本でも人気の『トムヤムクン味』。日本のトムヤムクン味よりも味がボンヤリしている気がする。一瞬「日本のトムヤムクン味のほうがタイっぽい」という感想を抱いてしまったが、当たり前だけどトムヤムクンはタイの料理なワケで。「日本のトムヤムクン味って実はそれほどタイっぽくない」が正解と考えるべきだろう。
最後は謎に包まれた『トムヤムクリーミー味』。なんとコレ……
麺そのものに色がついているパターン! 珍しい!! 味は、先ほどの『トムヤムクン味』より全体的に味が濃く、日本のトムヤムクン味に近かった。逆説的には「こっちのほうが本場のトムヤムクンっぽくない」とも、「なら日本のトムヤムクン味食えばよくね?」ともいえる。
・行け! 今すぐに!
さて先ほど「本当にお伝えしたいことは別にある」と申し上げた。それは本商品の販売期間の問題だ。
まず今回タイ版カップヌードルを購入した『イオンフードスタイル』を、私はこれまで「イオン系列のスーパー」と認識していた。しかし実際はダイエー系列だったらしく、 “イオンと無関係じゃないけどイオンではない” という難しい立ち位置にいるらしい。
で、イオンフードスタイルの方に話を伺ったところ……
「タイ版カップヌードルは、例年この時期に1回だけ入荷される商品である。ダイエーでは全店舗で取り扱いがあるが、イオンに関しては別会社なので分からない。再入荷はなく、今ある在庫がなくなった時点で今期の販売は終了。そして来年も販売するかどうかは不明」
といった回答であった。なんともややこしい話……!
なお近所のイオンをのぞいてみたところ、少なくともその店でもタイ版カップヌードルは売られていた。ただ全てのイオンで取り扱いがあるかどうかは、期日までに回答を得ることができなかったため不明。
ってことでタイ版カップヌードルに興味がある読者は一刻も早くダイエー、ないしイオンへダッシュすべし! イオンフードスタイルの方の話ぶりによれば、すでに完売している店舗も出ていそうな雰囲気だ。時間が……ない! 急げ!!!
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.