<義母、月イチは無理!>家を建てたらストレス倍増!義母の来訪「休日が台無し~!」【まんが】
私(サキ)は、夫のコウヘイと小学2年生の長女・モモ、幼稚園年少の次女・アンの姉妹を育てる専業主婦です。この度、新居を構えました。新居の住み心地はまったく問題ないのですが、新居を構えてからは月に1回義母が遊びにくることに頭を悩ませています。夫や子どもたちはとても嬉しそうなのに、私だけ「他人」として義母に気をつかい続ける1日。どうしても輪の中に入っていくことができないのです。なんとか義母の来訪を断る方法はないでしょうか……?
義母の訪問は、子どもたちもとても喜んでいます。 義母は子どもたちと遊んだり、私が出したお茶菓子などを食べて過ごします。 夫は義母と会話をしながら、リラックスした様子で過ごしています。 子どもたちも笑顔に溢れ、楽しそうな雰囲気のなか、私だけが終始緊張して過ごしているのです。
義母の提案で、夕飯はたいてい外食かデリバリーで済ませることが多いのですが……。 毎回のように、食事の支払いをどちらがするかのやりとりがあって、それも正直面倒に感じてしまっています。 義母は夕飯を食べると、我が家から車で30分ほどの距離にある義実家に帰ります。
義母は別に嫌な人ではありません。 むしろ子どもたちのことを大切にしてくれるし、私に対しても気をつかってくれていると思います。 しかし、夫や娘たちが「家族」として義母を受け入れている輪の中に、私は入っていくことができません。 義母はあくまでも「夫の親」であり私にとっては「他人」です。 気をつかって疲れてしまうし、せっかくの休日が台無しになってしまうのです。 こんなことならば、新居に越す前の方が楽で良かった。 そんな風にすら考えてしまうのでした。
ママ友と愚痴「カネ出さないクセに!」ん?みんな援助ナシ?
今日はママ友とのランチ会。思い切ってこのモヤモヤを相談してみたのです。 「悩みってほどじゃないんだけど、もうすぐ義母が遊びに来る日だなーって思ったら、少し憂鬱になってね」 すると、ママ友たちの反応も、私と似たようなもので……。 「義実家に遊びに行くのも疲れるし。夫は自分の実家だからってゴロゴロしはじめると、何なの? って腹が立っちゃうんだよね~」 そうなんです……。 義母が家に来ても、夫はすごくリラックスして過ごしているのに、私は終始緊張していて疲れてしまう。 結構どの家庭も同じなんだな……と思いました。
「サキさんのご両親を呼んでみたら、旦那さんもサキさんの気持ち分かるんじゃない?」 「習い事とか増やしちゃえば? それかパートに出るとか」 なんて解決策をだしてくれる人もいました。 「たかが月イチって思うけど、意外に大変なんだよね」 みんな私の思いに共感してくれたので少し安心しました。 しかし、ママ友のある一言で私は思わず硬直してしまったのです……。
「金出さないんだから、口も出さないでほしいよね(笑)」 ……あれ?
私と同じように、義母の来訪にストレスを感じてしまう人たちがネット上にはたくさんいました。 実際にママ友たちも、義母の来訪を良く思っていないようです。 ママ友たちと話しても、なかなかこれといった解決策はありませんでした。 結婚生活の一部だと思って、割り切って過ごすしかないのでしょうか。 孫と過ごして楽しいなんて、子どもが小さいうちだけかもしれません。 そう思うと、あと数年の辛抱なのかな……? なんて思います。 さらにママ友たちの口から金銭面の話が出ると、私は気まずくなってきました。
「サイアクな毒嫁じゃん!」妹に説教され……非常識はワタシ?
「だってお姉ちゃん、新居建てるときに旦那さんの実家にめっちゃ援助してもらっていたじゃん。土地を譲ってもらって? 建築費用も随分出してもらってさ。金を出されたら、口も出されるんだよ」
たしかに妹の言うとおりです。ママ友たちの「金出さないんだから、口も出さないでほしいよね!」というセリフが頭の中をよぎりました。
「お金を出さなくても口は出す」義両親だって、世の中にはいるわけです。
でも、ママ友だって義実家には気をつかうって言っていたし、ネットにも……義母の来訪をよく思ってない人が……と、私も反論します。
バカって……。
でも、私だって薄々気付いているのです。同じような悩みを抱えている人をネットで必死に検索しているのは、ただ私に同調してくれる人がほしかっただけなのです。
「これだけ恵まれている現状に文句ばっかり言っているお姉ちゃんの方が「毒嫁」だと思うね」
妹の言葉がいちいち私の心に突き刺さります。
妹の言うことは、一言一句その通りでした。
私たちは新居を建てるときに義実家に多額の援助をしてもらっていますが……そのことと義母が遊びに来て気をつかう件は別問題だと思っていたのです。
しかし、妹に怒られて、目が覚めました。
ネットやママ友の言葉を真に受けて、「義母」という存在を疎ましいと思う感覚は間違っていないと安心していました。 しかし私の置かれている状況は、他のママたちと比べればとても恵まれているものであり、月イチの来訪くらいで嫌がる私の方が心が狭かったのです。 新居を建てるときに、何も考えずに安易に援助を受けてしまいました。 けれども多大な援助を受けるならそれなりの覚悟を持つべきだったと、今さらながら感じた出来事でした。
恵まれた嫁として「おもてなししなきゃ!」義母の反応は……?
よく思い返してみると義母の行動には、私に対するたくさんの思いやりがありました。
自宅に来るときは、必ず日々のごはんの足しになるようなお惣菜を持ってきてくれるし、その日の夜ごはんも私に作らせることはありません。
全部、お義母さんの気遣いだったんだ……といまさらながら気づくのでした。
義両親は自分たちが援助したことも、口に出しません。本当に月イチの訪問のみ、あとは適度な距離をとって接してくれています。
これだけ良くしてくれる義両親なんだから、私もちゃんと対応しないと。
「他人だから」とか「疲れる」とか言い訳ばかり探していないで、大人としてしっかり対応しよう。そう思いました。
そして、つぎの義母の訪問日がやってきました。
義母が来たときの食事は、いつも外食やデリバリーですが、今回は私が張り切って、夕飯を作りました。
みんなで夕飯を食べて、義母が帰るときに……「今日は、ごちそうさま」とお礼をいう義母に私は謝りました。
「すみません。今まであんまりおもてなしできてなくて……」
そんな私に、義母はやさしく言うのです。
「何言っているのよ。私は別にサキさんのおもてなしがほしくて来ているわけじゃないの。孫や息子を支えてくれて、本当に感謝をしているの。でもね、張り切りすぎるとあとで反動がきちゃうから、これからはいつも通りでね」
今まで「疎ましい」と思っていた義母の行動のひとつひとつを思い返してみると、義母の気遣いが見えてきました。 私はいったい義母の何を見ていたんだろう。 そう思うと自分で自分が恥ずかしくなりました。 だからこそ、今までの分を挽回しようと張り切って夕飯を作ると、家族は喜んでくれましたが、義母からは「無理しないでいい」と言われてしまいます。 きっと義母はなんでもお見通しなのでしょう。 義母のように心の広い人になりたい。 そして義両親が困ったときには力になれるように成長していきたいと思います。