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アニメ公式サイトを装う偽装サイト出現 「怪盗レーニャ」ドメインが悪用

おたくま経済新聞

アニメ公式サイトを装う偽装サイト出現 「怪盗レーニャ」ドメインが悪用

 かつて放送されていたテレビアニメ「怪盗レーニャ」の公式ホームページが、現在オンラインカジノへの誘導を行うサイトに変貌しているとして、SNS上で注意喚起の声が広がっています。

【別のドメイン悪用事例】

 「怪盗レーニャ」は、元モーニング娘。6期メンバーの田中れいなさんをモチーフに制作されたコメディアニメで、2010年1月から3月にかけて、九州朝日放送で短編形式にて放送された作品です。

 当時の公式サイトとして運用されていたドメインは、現在その運営主体が変更されており、アクセスするとオンラインカジノ関連の広告やリンクが掲載されたサイトが表示されるようになっています。

 特に悪質なのは、あたかも怪盗レーニャの公式サイトであるかのように偽装している点。アニメに登場したキャラクターの画像がそのまま使われており、一見しただけでは偽装と気付きにくくなっています。

 調べてみると「怪盗レーニャ」のドメインが別の管理者によって再取得されたのは2020年10月。以降、約5年にわたり放置されたままとなっていたため、気付かないままアクセスしてしまったユーザーも少なからずいたことでしょう。

 こうした事例は「怪盗レーニャ」に限った話ではありません。たとえば、2019年に公開されたアニメ映画「妖怪学園Y 猫はHEROになれるか」の公式サイトとして使用されていたドメインも、2021年7月に第三者により再取得され、現在ではオンラインカジノ関連の記事が掲載されている状態です。

 なお、こうしたドメインの悪用はアニメや芸能分野に限らず、企業サイトや著名人のブログなどでも発生する問題です。ドメインは契約更新を怠ると、一定の猶予期間を経て誰でも再取得できる状態になります。更新が途絶えた公式サイトのドメインが放置され、そのまま第三者の手に渡って悪用されるケースは後を絶ちません。

 近年報道でも取り上げられているように、日本国内にてオンラインカジノを利用することは賭博罪や常習賭博罪に当たる、れっきとした犯罪行為。「懐かしい作品を検索していたら思わぬサイトに飛んでしまった」……そんなトラブルを避けるためにも、公式サイトのドメイン再利用による偽装サイトへのアクセスにはくれぐれも注意しましょう。

(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025072304.html

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