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「落語家はみんな固定電話を持っている」春風亭一蔵が明かす噺家と電話の関係とは?

文化放送

落語家の春風亭一蔵がパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂フライデー ~どうした!?一蔵!』(文化放送・金曜日9〜13時) 5月16日の放送は、パートナーの水谷加奈アナウンサーとともに、今気になるニュースについてトークを繰り広げた。

水谷「一蔵さんが切り込むニュースは何でしょうか?」

一蔵「産経新聞の記事で『「詐欺が不安」「セールスばかり」で進む「固定電話じまい」 若い世代の所有は1割以下』というニュースです。落語家さんはね、固定電話をいまだにみんな持ってますよ。ファックスを送ってくるところもある。あと、僕は固定電話が本当に大好きなんです。なくなってほしくない」

水谷「大好き?」

一蔵「なんでかっていうと、稽古していただいた師匠とかに翌日にお電話するんですが、スマホに電話するのって失礼とされているので、まずは家の電話にかける。大先輩に電話するときってドキドキしてるんですよ。そうすると、その人のお弟子さんが出るんです。例えばウチ(春風亭一朝一門)だと「はい、一朝です」って僕が出たりする。大先輩のお弟子さんは僕と同じ世代の人が多いから「あ、アニさんすか?」みたいな返事が返ってくる、それが嬉しくて。例えば、入船亭扇辰師匠っていう大先輩のお弟子さんに僕の同期の扇橋さんがいて、前座の頃、扇辰師匠のお宅に電話すると扇橋が出るんですよ。扇橋がいるであろう時間にかけてるしね。したら「アニさん、ちょっと待って。今、師匠に代わるから」って、このやりとりが嬉しくて」

水谷「ああ~」

一蔵「だから、なんか固定電話はなくなって欲しくないんです。けど、ウチにも弟子が今一人いるんで、その思いをさせたいから固定電話を復活してくれってカミさんに言ったら、「いらないでしょ、今の時代」って言われたんですよ」

水谷「無いんだ。そうか」

一蔵「前座さんって落語協会員になれないんで、名簿に電話番号が乗らないんですよ。つまり、僕の弟子の欄には僕の電話番号が載るんです。でも、固定電話がない師匠はスマホの番号を載せるわけにいかないから、そこは空欄になっちゃうの」

水谷「よかったら私のデスクの電話を教えましょうか?」

一蔵「あるんですか?デスク電話が」

水谷「はい、一蔵です」

一蔵「(笑)。そういう思いをしたんで、僕は家の電話のドキドキ感を下の世代にも伝えたい。例えば、好きな人に電話するのに、我々の時ってお父さんが出ちゃって切ったりしてね」

水谷「お風呂入るときは子機を持っていったりして」

一蔵「そうそう、そういうドキドキ感は家の電話でしか味わえないから、あってほしいなって思いました」

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