『スパイダーマン』トム・ホランドは2500人の中から選ばれていた
ソニー・ピクチャーズが展開する『スパイダーマン』3部作に主演したトム・ホランドが、第4作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』 で戻って来る。今となっては、このシリーズでホランド以外の俳優がピーター・パーカーを演じる姿は想像できないが、主役が決まるまでに途方もない数の候補者がオーディションを受けたようだ。
米のインタビューで、トム・ホランドをスパイダーマン役に抜擢したキャスティング・ディレクターのサラ・フィンが、その壮絶なプロセスを振り返っている。「キャスティングがうまくいくと、その俳優が天から舞い降りてきたみたいに思うんです。実際には、スパイダーマン役のトム・ホランドにたどり着くまでに、2,500人と台本の読み合わせをしました」と言うのだ。
なんと、倍率2,500倍。本読みに辿り着かなかった選考対象者もかなりいたことだろう。無数に存在した候補者の中には、『ヒューゴの不思議な発明』(2011)のエイサ・バターフィールドや、後にマーベルドラマ「ミズ・マーベル」(2022)に出演することになるマット・リンツがいたという。
そんな勢揃いの優秀な若手の中から見事選ばれたホランド主演の3部作は世界的大ヒットとなり、作品としての評価も高く、ファンから深く愛されている。2,500分の1の逸材を選び抜いたフィンの見る眼が確かだったことが証明されたと言えるだろう。
これまでにフィンは、『スパイダーマン』シリーズのみならず、で多大な貢献をしてきた。アイアンマン/トニー・スターク役にロバート・ダウニー・Jr.を、アントマン/スコット・ラング役にポール・ラッドを配役し、オーディション当時は無名だったオーストラリア出身のクリス・ヘムズワースをソー役に、カナダのシットコム俳優だったシム・リウをシャン・チー役に大抜擢したのも、ほかならぬフィンだ。
なかでもホランドの起用については特別な思い入れがあるようだ。フィンは、「私には自分の子どもがいて愛していますが、トム・ホランドが車から降りて、何百人もの人が歓声を上げているのを初めて見た時は、まるで誇らしい母親のような気持ちになりました」と振り返っている。
ちなみに、これだけ奇跡のような確率をくぐり抜けて起用されたトム・ホランドだが、そのビッグな起用の事実は「」という。
まさにホランドにとってハマリ役となったスパイダーマンが戻って来る第4作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は、2026年7月31日に米国公開予定。
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Text:Hollywood、中谷直登