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アパホテルのスーパー銭湯「アパスパ」に行ってみたら後悔した話

ロケットニュース24

ホテルが建ち並びまくりの金沢駅前。さすがは北陸一の都市だけど、それだけにホテル選びが大変である。バリバリ1人旅な私(中澤)はズラーッと出てくるビジネスホテルのどれが良いか分からなくて結局ドーミーイン金沢をチョイスした。

迷った時はドーミーイン。これは風呂重視勢にとっては一番無難な選択と言える。大浴場にサウナと水風呂と露天風呂が揃っているからだ。だが、こと金沢駅前においてはその認識は間違いかもしれない

・知らんかった

それはドーミーイン金沢に二泊した翌朝、東京に帰る日のこと。ドーミーインのある駅東側から近江町市場、片町などがある南ばかりで遊んでいた私は、逆側に何があるか全く知らないことに気づいた。そこで帰る前に西口側をちょっと見てから帰ることにした。

東口が正面玄関みたいになっているため、どちらかと言うと影が薄い印象の西口。街並みもビルが建ち並んでいて、大都市の画一性を感じる。幕張みたいだ。特に面白みのあるものはないかもなあ……。

と思いきや、巨大なアパホテルがあった。天を衝くような高さだけでなく、横にも客船かと言うほどデカイ。しかも、駅に近すぎる。東側だったらまだ駅の玄関くらいの距離感。その近さでそびえ立つタワーには、金沢駅を裏で支配しているようなオーラすら感じた。しかし、このアパホテル、特殊なのは見た目だけではなく……

・アパスパ

「アパスパ」というスパが併設されているのである。ちなみに、アパスパがあるのは金沢と福井だけらしい。気になるものあったー! そんなわけで、まずはアパホテル金沢駅前に足を踏み入れてみたところ……

突然の鳥居。

ホールの真ん中にアパスパへの階段があるのだが、その階段には二段ごとに鳥居が立っていて、京都伏見神社の千本鳥居みたいになっていた。微妙に迫力が出ちゃってるけど、そんな鳥居階段を設置しても全然余裕なところにホールの広さと高さが感じられる。

・入ってみて衝撃

スパの受付は鳥居階段を上りきった先にあった。日帰り入浴は3時間1200円(税込)で、宿泊者の利用は無料なのだとか。日帰り入浴にはバスタオルとボディタオルのセットがついてきたので手ぶらでもOK。男女に分かれた入口を入ると、荷物を置くロッカーがあって、その奥の浴場直前が簡単な更衣室になっている。

入ってみると、浴場はスーパー銭湯くらいガッツリ広い。湯舟も大きく、サウナ室は一段だけど10人くらい入れそうな広さで、水風呂もしっかりしている。私が入った時はサウナが102度で水風呂が20度くらいだった。

もちろん、露天風呂も広く、ととのいスペースも確保されている。この時点でアパホテルであることを忘れそうなんだけど、驚いたのは、浴場の端の階段を上ると上階があってもう1つ露天風呂があったこと

上階の露天風呂は空も見えて下階の露天風呂より開放感がある。湯舟はつぼ湯2つのみで人もいなかったので、気兼ねなく外気浴でととのうことができた。マジでアパホテルの風呂と思えない。

・アパスパの中でも凄い

思い返せば、私が以前いしかわ応援旅行割で泊まったアパホテル金沢中央もアパスパだったんだけど、こちらはビジネスホテルにしては良いという感じのコンパクトな大浴場だった。同じアパスパの中でも金沢駅前はズバ抜けていると言えるだろう。

こんなことならアパホテル金沢駅前に泊まっておいたら良かった。調べてみたら、コロナ禍の高騰した価格のイメージが強かったけど、今は素泊まり1泊6000円くらいで金沢駅前のビジホ相場からしても安めだし。

・実は

実際、金沢で二泊したからこそ覚えた後悔。今回、私はアパホテルまでたどり着けなかったけど、この後悔が金沢駅前で宿を探している方の参考になれば幸いである。

ちなみに、旅先でたまたま知り合った北陸民との雑談によると、アパホテルの発祥は金沢なのだそうな。今は本社が東京にあるため知らなかったけど、確かに、公式サイトの会社沿革にもそう書かれていた。そんなわけで、アパホテル金沢駅前からは発祥の地の誇りが感じられたのであった。

・今回紹介した店舗の情報

店名 アパスパ金沢駅前
住所 石川県金沢市広岡1丁目9−28
営業時間 日帰り入浴6:00~24:00
定休日 無休

参考リンク:アパホテル金沢駅前
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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