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火の扱い十分注意を 焼却から拡大 伊賀地域でも多発

伊賀タウン情報YOU

現場で消火に当たる消防団員=伊賀市喰代で、3月27日撮影

 今年に入り、岩手や岡山、愛媛など全国各地で大規模な山林火災が相次ぐ中、三重県伊賀地域でも空気が乾燥し、火災が発生・拡大しやすい状態が続いている。伊賀・名張両市の消防本部では、刈り草の焼却など火を使う際は消火の準備を確実にし、無理のない量や範囲で行うなど、注意を呼び掛けている。

火災現場に散水する奈良県防災航空隊のヘリコプター=同

 3月3日から「枯草火災多発非常事態宣言」を発出していた伊賀市消防本部によると、同市では1月から3月27日までの火災件数が28件と、前年同期比で13件増加。3月は、玉瀧、東谷、喰代で火が山林に燃え広がるなど計13件発生し、西高倉では草を燃やしていた80代男性が亡くなった。農作業の繁忙期を控えたこの時期の火災は、雨が予想される前日に、田のあぜや刈っておいた草などを燃やしていたケースが多いという。

 名張市でも今年は既に、前年より7件多い10件の火災が発生。このうち3月は、刈り草やごみなどを焼却していた火が周囲に燃え広がる火災が6件あり、計3人がやけどなどを負った。

 気象庁の統計データによると、今年1月から3月27日までの伊賀市(上野)の降水量は97・5ミリで、平年(215・1ミリ)の半分以下。月別では、1月が18ミリ(平年50・9ミリ)、2月が22・5ミリ(同60ミリ)、3月が57ミリ(同104・2ミリ)と、乾燥した状態が続いていることも、火災の多発・拡大の要因と考えられている。

 屋外での焼却行為は廃棄物処理法で原則禁じられているが、稲わらやあぜの草といった農林業などで必要な一部の例外は認められている。両市の消防本部、消防団では「火の取り扱いは、まずは各自が気をつけ、皆で安全を守っていく意識が大切。風にあおられるなどして小さな火が大きな火災につながり、手に負えなくなるほど燃え広がることもある。十分気をつけて」と注意喚起を続けている。

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