『県立兵庫津ミュージアム』ひょうごはじまり館で学ぶ!かつて栄えた“兵庫の中心・兵庫津” 神戸市
神戸市兵庫区にある『県立兵庫津ミュージアム』は、兵庫県に関する歴史や文化を学べる施設として2022年にオープン。様々なイベントのほか、時期ごとに企画展が開催され幅広い年代に人気を集めています。
今回は博物館施設である「ひょうごはじまり館」を訪問!常設展示から”兵庫津”と呼ばれる周辺地域の歴史について学んできました♪
そもそも「兵庫津(ひょうごのつ)」とは、施設がある兵庫区沿岸部の港湾都市のこと。1,300年以上の歴史があり、かつては関西と外国間の貿易拠点として栄えていました。
今は工業地域として知られ、三宮や神戸といった周辺スポットに比べるとマイナーな印象もある和田岬周辺。ですがこのエリアには兵庫県ができて一番初めの「県庁」が置かれるなど、いわば”兵庫の真ん中”として栄えていた場所なのです。
常設展示は、各時代においてその活気の中心にいた3人の歴史的人物「伊藤博文・平清盛・足利義満」の功績に関する紹介から始まります。歴史の授業で学んだこの3人が、この和田岬の地に深い関わりを持っていたなんて…。
特に驚いたのは、平清盛がこの場所に新たな都をつくることを計画していたということ!半年ほどで京都に帰ることになったため現実とはなりませんでしたが、この場所が大いに栄えた場所であったことを物語る出来事といえるでしょう。
また今年1月、天皇皇后両陛下が同施設を御視察された際にご覧になったというのがこちら。天皇陛下が大学の卒業論文で研究課題とされた「兵庫北関入舩納帳」をテーマにした展示だそうですよ。
さらに奥に進むと、港町として栄えた兵庫津に城が築かれ、城下町として発展していく様子が展開されます。
特に目を引くのがこちらのいけす!鯛などといった上質な魚が天皇に献上される用としてこちらで管理されていたそうで、その珍しさから当時の観光ガイドブックにもイラスト入りで紹介されたのだとか。絵の中では多くの人がいけすを覗き込む姿が確認できます。
さらにここではデジタルいけすの魚を触って捕獲することも可能!魚の動きが意外と早くて大人でも楽しめましたよ♪
またこんな面白い展示もありました。こちらは1852年に1万人以上が参加したといわれる「雨乞い祭り」を再現したパネル。
町ごとに参加する衣装を揃え、中には雨乞いに関連して「カエル」にちなんだものも!遊び心があり、神戸まつりも彷彿とさせるような賑わいですね♡
今回はご紹介しきれなかったものの、展示ではパネルのほか、映像や実際に触ってその歴史を学べるしくみが盛りだくさん♪パッと見て分かるものが多いので、子どもから大人まで楽しめること間違いなし!
この夏、知られざる”兵庫津”の歴史と町が歩んだ道のりを親子で学んでみてはいかがでしょうか。
場所
兵庫県立兵庫津ミュージアム ひょうごはじまり館
(神戸市兵庫区中之島2丁目2-1)
時間
【4月〜9月までの期間】
9:00~18:00
【10月〜翌年3月までの期間】
9:00~17:00
※ひょうごはじまり館展示室、初代県庁館は9:30開館
※最終入館は閉館の30分前まで
料金
大人 300円
大学生 200円
高校生以下 無料
※常設展示及び初代県庁館観覧料を含む
※70歳以上の方は大人料金の半額
定休日
毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌平日)
年末年始(12月31日、1月1日)