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【京都国立近代美術館】日本を代表する木漆工芸家☆生誕120年人間国宝「黒田辰秋展」

キョウトピ

【京都国立近代美術館】日本を代表する木漆工芸家☆生誕120年人間国宝「黒田辰秋展」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は左京区岡崎の京都国立近代美術館で現在開催中の展覧会に行ってきました。

京都が誇る木工芸界の日本初人間国宝・黒田辰秋展

左京区岡崎文化施設の集中するエリアにある『京都国立近代美術館』。昭和38年(1963年) 京都市勧業館別館を改装し、『国立近代美術館京都分館』として開館。昭和42年(1967年) 東京国立近代美術館より独立し『京都国立近代美術館』に。国内外問わず優れたアート作品を中心に展示する施設。

そんな場所で現在開催されている展覧会『生誕120年 人間国宝 黒田辰秋―木と漆と螺鈿の旅―』。昨年12月から開催されていますが、年が明けたら必ず鑑賞しに来よう!と心待ちにしていた展覧会。

黒田辰秋(くろだ たつあき・1904年~1982年)は、京都・祇園の塗師屋(ぬしや)の家に生まれ、木工と漆芸の両方で卓越した技術を培い、特に乾漆や螺鈿の卓越した技法で知られている、日本を代表する木漆工芸家。

木工芸において、当時一般的であった分業制を自身で一貫して行うスタイルを確立。これにより、実用性と装飾性、素材の特性を一体化させた独自の創作世界を構築した人物。さらに1970年には、木工芸の分野で初の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。

以前、京都府大山崎『アサヒビール大山崎山荘美術館』で開催された黒田の展覧会を観賞し、かなり感銘を受け注目していました。

今回の展覧会では作品数もかなり多く200点余り。京都国立近代美術館や豊田市美術館所蔵の作品をはじめ、もちろん大山崎山荘美術館、さらに身近なところでは河井寛次郎記念館、祇園の京菓子老舗・鍵善良房所蔵作品、京都大学前の老舗喫茶『進々堂』の長机も紹介。進々堂の長机はかつて受験勉強時に利用していたこともあり、あれが黒田作品か!という個人的な感慨深さもあります。

チケットやフライヤーの質感からも、本展での黒田辰秋作品のトーンや世界感が伝わります。

館内は撮影禁止のため、私の拙い感想でご容赦を。

大型家具から茶道具などの日用具など、日常を彩る多岐に渡る工芸品が網羅され、生涯に渡る作家としての軌跡が見て取れます。木の材質の違いを上手く使い分け、木目や質感を味わい深い個性として昇華させた作品のまばゆさ。しかも、それを日用品として使ってこその、日常の風景を豊かにする工芸品というポリシーがさらに素晴らしく。特に、家具の蝶番や持ち手部分の金具のデザイン、螺鈿ブローチが愛しい限りでした(笑)なんだか、昔祖父母の家にあったような欅の御膳や家具などと雰囲気が似ており、どこか懐かしい雰囲気もありました。

展覧会観賞者じゃなくても利用できる館内カフェでは、黒田辰秋展企画メニューを提供中。さらに本展でも作品出展されている鍵善良房のコラボメニュー、お菓子とお茶のセットも。この界隈の散策途中の休憩場所として、立ち寄るにも良さそうなメニューですね。

さらに、黒田辰秋展と並行して、4階では京都国立近代美術館のコレクション展も鑑賞できます。人気の竹久夢二や河井寛次郎、コロマン・モーザー作品など、こちらも見ごたえあり。

そして、平安神宮の大鳥居と大文字山の風景もべスポジで眺められるロケーション。展覧会を通して、京都国立近代美術館のいろんな楽しみ方を味わってもらいたいですね。ご参考に。

詳細情報

会期:2024年12月17日(火)~2025年3月2日(日)
会場 :京都国立近代美術館
住所 :京都府京都市左京区岡崎円勝寺町
電話 :075-761-4111
開館時間 :10:00~18:00(金曜日~20:00)※入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日
公式サイト:https://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionarchive/2024/461.html

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