「このシーンが来たか――」――TVアニメ『戦隊大失格』2ndシーズン:薄久保天使の“転機”に三上枝織さんが感じた想い/インタビュー
2025年4月より放送中のTVアニメ『戦隊大失格』2ndシーズン。1stシーズンで、ブルーキーパーの討伐に成功した戦闘員D。その後、グリーン部隊に配属され、“神隠し事件”では、グリーンキーパーや翡翠かのんと共に、怪人幹部マガティアを打ち倒す。そして物語は、新たな局面へ!
アニメイトタイムズで実施中の連載インタビュー第5回は、新たにスタートした「戦保怪戦編」の展開に大きな影響を与えるであろう薄久保天使を演じる三上枝織さんのインタビューをお届けします。
【写真】TVアニメ『戦隊大失格』2ndシーズン:三上枝織が語る、薄久保天使の変化と第19話の衝撃/インタビュー
ついに明かされる薄久保天使の秘密
──三上さんが思うTVアニメ『戦隊大失格』の魅力を教えてください。
三上枝織さん(以下、三上):戦闘員Dくんを愛おしく感じて応援したくなるところ! 今まで戦闘員にそんな感情を抱いたことがなかったので、とても新鮮な気持ちです。
あと、アニメ映像と演出にすごく惹き込まれて、時間が経つのを忘れるくらい毎回夢中で見ています!
──演じている薄久保天使の、どんなところに魅力を感じますか?
三上:まずオッドアイの見た目が好きです! 周りに優しいだけの女の子ではなく、彼女の生い立ち、抱えている想いや使命を知って、もっと大好きになりました。
きっと皆さんもそういった深い部分を知ったら、もっと魅力的に感じるはずです。
──第19話では、薄久保天使の新たな面が見えましたが、演じるにあたっては、どんなことを大事に演じられていましたか?
三上:1stシーズンで演じるときには、2ndシーズンがあるというお話を聞いていました。原作も最新話まで読んでいたので、秘密のことは念頭に置いて演じていました。
第19話の父と一緒にいるシーンで、もう使命を隠さなくて良いんだなぁ……という解放感もありつつ、セリフの中で背負ってる思いを、どのくらい出せば良いのか、すごく悩みました。
──第19話の台本を読んだときの印象をお聞かせください。
三上:薄久保的には、ついにこのシーンが来たか……と。ここからは今までの彼女ではなくなってしまうという寂しさと、今後演じる上で辛いシーンが多いけれど、頑張らなくちゃという気持ちが入り乱れていました!
薄久保の印象的なセリフはやはり1stシーズン第8話の……
──第19話で印象的だったシーンというと?
三上:全体的にシリアスなシーンが多いからこそ、明林恋蓮(CV.黒沢ともよ)と来栖大和(CV.逢坂良太)の何気ない会話でホッとしました。1stシーズンの候補生時代を思い出して、みんなバラバラになっちゃったな…と、切ない気持ちにもなりました。
薄久保のシーンでいうと、一番最後の、日々輝を勧誘するところ。初めて彼に本心を伝えたシーンだったので、演じる上でも印象に残っています!
──薄久保は、日々輝にはどんな感情を抱いていると思いますか?
三上:この人なら、私の信念を理解してくれるという信頼感があるんだなと、そのラストのシーンで実感しました。
──アフレコ現場の雰囲気を教えてください。
三上:アフレコ現場は静かなときが多い印象です。そんな中で、梶 裕貴さん(CV.若葉京助)とご一緒したときに、梶さんが休憩中も現場を盛り上げてくださって。お芝居はもちろんですが、休憩中のその立ち振る舞いからも新たに学ぶことが多かったです。
──梶田さんのインタビューで、三上さんが話を振ってくれていたのに、ブースでは役に入り込んで戦闘員Dでいたため、素っ気なく返してしまったという話をされていました。
三上:私に何かできることはないだろうか……!と思って、直前に梶田くんから梶さんに憧れているという話を聞いていたので、梶さんからのパスを梶田くんに投げていたんです。確かに反応が素っ気なかったので、緊張しているのかな…?と思ったら、後日その理由を聞きまして、なんて真面目なんだろう……!と。その純粋さに、私自身忘れかけていた気持ちを思い出しました(笑)。
──1stシーズンも含め、ここまでで、薄久保の好きなシーンを教えてください。
三上:1stシーズン(第8話)で石川宗次郎さん(CV.濱野大輝)に「舐めんな」と伝えるところです。苛立ちと芯の強い部分が見えたシーンだったので印象に残っています!
──では、三上さんが好きなキャラクターを教えてください。
三上:好きなキャラクターは桜間世々良(CV.M・A・O)ですね。普段は冷静沈着なのに、日々輝のこととなるとちょっとおバカっぽくなるギャップがたまりません。すごくかわいいなぁと! 第13話の日々輝とのシーンが大好きで、現場でお二人のお芝居を聞きながら、すごく笑顔になっちゃいました!!
──では最後に、今後楽しみにしてほしいところと、ファンへメッセージをお願いします。
三上:それぞれのキャラクターの信念がぶつかり合って、怒涛の展開で物語が進んでいきます。
薄久保親子もいろいろあります!!
ぜひ見逃すことなく、一緒にアニメ最終話まで駆け抜けていきましょう!
[構成・塚越淳一]