雨の日なのに楽しめる北海道の酪農体験!乳しぼりから動物とのふれあいまで…貴重なスポットを獣医師ママライターが解説|北海道・恵庭市「むらかみ牧場」
牛や馬専門の獣医師の経歴を持ち、アニマルセラピーにも詳しいママライター「MERI」が、北海道各地の「動物とふれあえるおすすめスポット」とそのおすすめポイントを紹介する【連載】「こころ育む、動物ふれあいスポット」。
お休みなのに雨…お出かけに困りませんか?
北海道も長い冬が明け、いよいよ今年もやってきました!牧場での体験シーズン!
お天気が良い牧場で、動物たちとたっぷりふれあう時間って最高ですよね。
でも、雨の日の動物たちとのふれあい体験って…ついつい諦めていませんか?
なんとなく雨だと屋外での体験はできないイメージがあって、「雨だから行くのやめようか…」なんて人も多いはず。
でも実は、雨でも体験できる場所があるんです!!
今回ご紹介するのは、恵庭市にある「むらかみ牧場」。
牛の乳搾り体験や動物たちへのエサやりができちゃう素敵なスポットなんですよ。
取材日は残念ながら雨…
でも!こんなに楽しめちゃいました!ぜひ最後までご覧ください♩
むらかみ牧場ってどんなところ?
むらかみ牧場は、新千歳空港から車で約30分、札幌からも1時間弱とアクセス良好!
道外からのお客様も多く、飛行機の時間まで空いていたらさくっと遊びに行けちゃう距離感が魅力なんです。
むらかみ牧場への入場は無料で、どうぶつ広場(有料)でエサやりだけを行うこともできます!
そんなむらかみ牧場のおすすめは…「酪農体験」!
牛の乳搾り・子牛のエサやり・バター作りの3つがセットになった体験プランです。
オプションで子牛の哺乳体験やアイスクリーム作り体験も追加できます。
ほかにも、「BBQ&酪農体験セット」、「ランチ付き酪農体験セット」、「ソフトクリーム付き酪農体験セット」など、むらかみ牧場をまるごと楽しめるお得なプランも!
酪農体験については来場日の前日までに予約が必要なので、遊びに行く方はむらかみ牧場のホームページを必ずご確認くださいね。
雨だけど酪農体験やってみた!
今回はシンプルに「酪農体験」をお願いしました!
内容は牛の乳搾り、子牛のエサやり、バター作りの3つで、所要時間は1時間ほど。
まずは牛さんについての説明を聞き…乳搾りをさせていただく牛さんにご挨拶!
今回乳搾りを体験させていただくのは、5歳のコロちゃんです。
コロちゃんはホルスタインという種類の牛さんで、体重はなんと約800kg!
一般的なホルスタインの体重は600~700kgほどなので、ホルスタインの中でもかなり大きな牛さんということになりますね。
そしてコロちゃんは、昨年の10月に3回目の出産をしたばかり。
人間と同じく、牛たちも赤ちゃんを産まなければお乳(=牛乳)が出ません。
大人でも勘違いしている方が時々いるのですが、ホルスタインにもオスとメスがいて、搾乳の仕事をしている牛たちはみんなメスなんですよ。
では、オスたちはどこへ行くのかというと…子牛のうちに出荷されて、肉用の牛として大きく育てられ、私たちの食卓に並ぶ牛肉になるのです。
かわいそうだと思いましたか?
それとも、すごいと思いましたか?
私たちの「食」をどっしり支えてくれている牛たちのこと、ぜひもっともっと知ってあげてくださいね。
いざ!乳搾り体験!上手にできるかな?
乳搾り体験は大きなビニールハウスのような屋根のある場所で行うので、雨でも大丈夫♩
乳頭の消毒をして、いざ!乳搾り!
私の4歳の息子は乳搾りが大好きで、年に2〜3回は必ず乳搾り体験に行っています。
ふらーっと乳搾りに行けちゃう北海道、最高すぎる…!!
体験の前にスタッフさんがレクチャーしてくれたおかげで、一人でもしっかりと乳搾りができていました。
新しいことにチャレンジして成功体験を積めば、お子さまにとって大きな経験値になること間違いなし。
動物が好きなお子さまが一人でも増えてくれたら、獣医師としては嬉しい限りです。
ほかの牧場ではなかなかできない!子牛のエサやり体験
子牛ともたっぷりふれあえるのが、むらかみ牧場の魅力のひとつ。
ほかの牧場ではなかなかできない体験なので注目ですよー!
かごに用意された山盛りの乾草を、参加者で手分けして子牛たちに与えていきます。
すぐ寄ってきてくれる子、近くに行くと引っ込んでしまう子…色々な性格の子牛がいて、観察しているだけでもおもしろいはず。
子牛のエサやりをする場所には屋根がないため、雨天時にはレインコートがあると良さそうです。
最後はバター作り体験!振って振って振りまくれー!
最後は場所を少し移動して、室内でバター作り体験をしました。
用意していただいたペットボトルの中にバターの元になる牛乳と生クリームが入っていて、それをひたすら振る!
数分振り続けて、バターの細かい塊が浮いてきたら完成です。
スタッフさんが完成したバターとクラッカーを出してくれるので、その場で試食できます。
牧場で絞った殺菌済みの牛乳と、バターを作った残りのバターミルクも試飲してみると、味わいに違いがあっておもしろい!
どうやら私の息子は、バターはお鍋でグツグツして作るものだと思っていたようで…この日の体験が新しい学びにつながったようです。
そして、完成したバターの量の少なさにも驚いていました!持ち帰れるくらいたくさん作れると思っていたのだとか(笑)
バターって作るの大変なんだよ…と、身をもって教えてあげられる良い機会になりました。
酪農体験のあとは…どうぶつ広場へ!
酪農体験のあとは、どうぶつ広場でエサやりを楽しめます!
ここにいる動物は、ウサギ、ヤギ、ヒツジ、ウマ、ブタ、ニワトリ、ウシの7種類!
「どうぶつのエサ」として用意されているにんじんスティックと乾草は、各100円で購入できますよ。
どうぶつ広場のみを利用する場合には入場料(大人100円、子ども50円)がかかりますが、酪農体験を申し込んだ方は無料で入場できます。
取材日は雨だったので、さすがにここは利用できないかも…と思いきや!雨でも利用できました!
ただし、雨天時には一部の動物はお部屋の中に入っていてエサやりができないこともあるようです。
ここも屋根がないため、雨の日は傘かレインコートがあると良いでしょう。
このどうぶつ広場は、定休日でもオープンしているとのこと!
動物たちに会いたくなったら、ぜひ遊びに行ってみてくださいね。
むらかみ牧場で、動物たちとたっぷりふれあおう!
今回は恵庭市にある「むらかみ牧場」をご紹介しました!
4歳の息子に感想を聞いてみると…「乳搾りが一番楽しかった!」とのことでした。
気軽に行けて、たっぷり楽しめる。しかも、雨が降っていても!
そんな牧場が恵庭市にあることを、ぜひ覚えておいてくださいね♩
実は今回ご紹介しきれなかったのですが、オプションの子牛の哺乳体験も絶対楽しいし、ソフトクリームや牧場牛乳だけではなく色々なグルメもあってランチにも困らないんです!
それと、時期とお天気が合えば、トラクターワゴンに乗って草原散策ツアーもできちゃうとか…!?本当に書ききれなーい!
ぜひご家族みんなで、むらかみ牧場を丸ごと楽しんできてくださいね♩
【むらかみ牧場】
〈入場料〉牧場内の散策のみは無料
〈入場料(どうぶつ広場)〉大人(中学生以上)100円、子ども(小学生)50円、幼児以下無料
〈酪農体験(予約制)〉大人(中学生以上)2,500円、子ども(小学生)1,200円、未就学児無料
※オプションやその他体験メニューはホームページでご確認ください。
〈営業時間〉午前10時〜午後5時
〈定休日〉毎週火曜日(12月〜3月は冬季休業あり)
〈アクセス〉新千歳空港から車で約30分/JR千歳線「恵庭駅」下車→東口からタクシーで約10分
〈駐車場〉約50台(無料)
所在地:北海道恵庭市戸磯156
電話番号:080-6061-9966(電話受付時間:午前9時〜午後6時)
公式HP:https://murakami-farm.com/
【連載】「こころ育む、動物ふれあいスポット」
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文:MERI
1991年生まれ、1児の母。東京都出身、2016年より北海道に移住し現在は安平町在住。
牛と馬の産業動物獣医師として勤務したのち、ライター&カメラマンに転身。動物やペットに関する記事を多数執筆。大学時代には馬の飼養管理を担当しながらアニマルセラピーの研究を行う。動物に関する豊富な知識と経験を生かし、動物とのふれあいを積極的に取り入れる子育てを実践中。
編集:Sitakke編集部あい