劇団俳優座のロングランシリーズ「戦争とは…」、31年目はオーストラリアの作品が本邦初演、俳優座代表の岩崎加根子（92）も出演！

7/25(金) 14:21配信

　劇団俳優座のロングランシリーズ「戦争とは…」は今年で31年目となる。戦後80年となる今年は宗教・ジェンダー・差別・難民など“戦争”から派生するあらゆる社会問題を浮き彫りにし、観客が考える契機となる作品として、『ボーイ・オーバーボード　～少年が海に落ちたぞ！』が上演されることになった。

　本作は、オーストラリアの青少年劇場によって、2005年に初演され、劇団俳優座では初演となる。紀伊國屋演劇賞個人賞、読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞した、俳優座・岩崎加根子はじめ、戦争を体験した90歳代、80歳代、そして20歳代まで幅広い俳優陣13名が出演する。演出は、本シリーズを10年にわたり手がけて来た菅田華絵。

アフガニスタン。サッカー少年ジャマルと妹ビビ。アフガニスタンのワールドカップ優勝を夢見るジャマルのサッカー仲間に加わりたいビビは、強引に試合に加わる。しかし、女子が外に出て、顔も覆わずサッカーをすることはこの国では許されていない。兄妹の両親は禁じられている女子教育の学校を開いたため、家を政府に爆破され、アフガニスタンを脱出する。途中、両親とはぐれる兄妹だが、様々な人たちに出逢いながら密航船に乗り、地雷のないオーストラリアを目指す。サッカーがしたい！と願う兄妹の想いは叶うのか…。
　