市内海岸 GW後にごみ散乱 清掃団体ら「マナー守って」
最大11連休となった今年のゴールデンウィーク。藤沢市内では例年のごとく、江の島周辺で多くの観光客でごった返した。海岸でバーベキューをする人もいたが、ごみを持ち帰らずに放置されるケースも相次いだ。県や市、相模湾沿岸13市町の海岸清掃を行うかながわ海岸美化財団などはマナーの順守を呼びかけている。
「ゴールデンウィークのバーベキューごみの後始末に追われています」
連休明けの7日、同財団の関係者がSNSに投稿した。余った食材や容器、アルコール類の空き缶に加え、炭や金網、コンロなどが袋いっぱいに入ったごみがトラックに山積みになっていた。
市は海水浴場開設期間中に海水浴エリア内でのバーベキューを禁止するが、それ以外は規制がない。同財団の職員によると、年間で回収する海岸ごみは約2千トン。特にゴールデンウィークは一気に増え、中には砂浜にごみを埋めて隠すなど悪質なケースも後を絶たないという。
ただ一方で、藤沢ではごみを拾うボランティアが増えたことにも触れ、「横須賀や小田原と比べると、ごみの状態は落ち着いている方。ありがたい」とも付け加えた。
個人が不法投棄をした場合、5年以下の懲役もしくは1千万円以下の罰金、またはその両方の刑に処すると規定されている。「これから暖かくなり、バーベキューをする人も多いと思うけれど、ごみは持ち帰り、きれいな海岸を守ってほしい」と強く訴えている。
8市連携でごみ削減へ
海洋プラスチックごみ削減のため啓発活動を進めるのは、藤沢を含む8市連携市長会議(横浜・川崎・横須賀・鎌倉・逗子・大和・町田)。5月30日の「ごみゼロの日」に合わせ、藤沢市では25日(日)午前9時から1時間ほど、市内5つの海岸で清掃活動が行われる。