名店のふわとろオムライスを受け継ぐ!『喫茶エス』で味わう本格洋食 神戸市
創業60年を迎えるなか、2024年1月のリニューアルとともにランチにも力を入れる『喫茶 エス』(神戸市長田区)。今年11月に惜しまれつつ幕を閉じた元町の洋食店「L'Ami(ラミ)」の“オムライス”が食べられると聞いて取材に行ってきました。
6時30分からはモーニング、11時から14時30分まではランチ、以降17時30分までは喫茶営業を行います。
家族で経営し、シェフの矢形さんはカフェや焼肉屋、ホテルなどさまざまな飲食店で経験を重ね、そのひとつが神戸の名店「L'Ami」だったそう。オーナーシェフからお墨付きをもらったうえで、教わったレシピやテクニックをおおむね変えずに腕を振るっています。
こちらが「ふわふわ卵のオムライス」。「L'Ami」ではディナータイムに提供されていたもので、この洗練された美しいフォルムに見覚えのある方も多いのでは!
自らの手でナイフを入れて完成させるスタイル♪オムレツづくりが一番の肝になるそうで、玉子は3個分使用し、強火かつ均等に火を通しながら一気に焼き上げていきます。
自家製デミグラスソースをたっぷりかけてできあがり。すじ肉や玉ねぎ、にんじんなど、野菜の旨みを最大限絞り出したソースはどろっとしたフルーティーな味わいです。
バターのやさしい香りに包まれて、甘みたっぷりの淡路島産玉ねぎ、ごろっとしたチキン、マッシュルームが入ったケチャップライスに、ぷるぷるの玉子が覆いかぶさります。シンプルだからこそクセになり“毎日でも食べたい♪”と思えるおいしさです。
ランチはほかにも「自家製ハンバーグ」や「ナポリタン」など豊富にそろい、本格的ながら洋食屋にくらべるとリーズナブルな価格帯。ランチは基本14時30分までの提供ですが、シェフが厨房にいれば作ってもらえることもあるので随時相談を。
こちらもおすすめの「ミックスセット」。ハンバーグ100g・ポークカツ100g・エビフライ1尾・ミンチカツ75g・チキンカツ半分のなかから好きな3種が選べます。
ハンバーグの材料は当時の「L'Ami」と同じルートから仕入れているそうで、国産牛と豚を100パーセント使用しています。きめの細かい肉質で、口の中でふわっとほどけるやわらかな食感。こちらもぜひ試してほしい逸品です。
お年寄りも食べやすいようにと、開いて揚げたぷりぷりのエビフライは爽やかなタルタルソースに合わせて。鶏もも肉を半羽使ったチキンカツはサクサクで衣が軽く、メインどころが少しずつ味わえる夢のようなセットです。
物価高騰が続くなかでも“1,000円あればお腹いっぱい食べられる”といったコンセプトは譲らずに、今後メニューのバリエーションを増やしていきたいとのこと。期間限定で夜営業や、“金魚好き”のシェフならではのイベントも検討中。
名店の味がやがて『喫茶エス』の味になり、幅広い世代の記憶に残るおいしさを提供し続けてほしいです。
場所
喫茶 エス
(神戸市長田区御屋敷通1-4-10 東急ドエルアルス御屋敷通1F)
営業時間
6:30~18:00、土曜、祝日6:30~17:00(L.O.16:30)
定休日
日曜日
※2024年12月31日(火)~2025年1月5日(日)は定休日
年末年始のお休み
2024年12月31日(火)~2025年1月5日(日)は臨時休業
※1月6日(月)から営業を開始します