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ビールファンの関西エンタメスポット、サントリー〈天然水のビール工場〉京都が、見学ツアーをリニューアル!

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ビールファンの関西エンタメスポット、サントリー〈天然水のビール工場〉京都が、見学ツアーをリニューアル!

サントリービールの、西日本への供給拠点である「サントリー〈天然水のビール工場〉京都」の見学ツアーがリニューアルされた。「最新エンターテイメントは最新テクノロジーと融合する」そんな言葉を思い浮かべるような、まさにワクワク感満載のツアーに生まれ変わった。

サントリーのビール工場は、京都の他に西日本では九州熊本に、東日本では群馬、そして研究所も兼ねる東京・武蔵野と4つあり、いずれも天然水を使用している。これは、サントリーのビール造りの“絶対条件”なのである。周知のように、ビールの原料の9割は水が占める。すなわち、水の良し悪しはビールの質に直結するのだ。洋の東西、規模を問わず名だたるブルワリーが地下水をはじめとする天然水を使用するのはそのためだ。

そして「サントリー〈天然水のビール工場〉京都」は、先述したとおり、西日本全域をカバーする一大生産拠点。仕込みタンクは各セクション(糖化/ろ過/煮沸/遠心分離)ともに100kLで、発酵タンクの容量はなんと300t。ちなみに、小誌でお馴染みの「サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野」の発酵タンクは100tというから、その規模の大きさが窺い知れよう。

関西から西に流通するサントリービールは、すべてがここ「サントリー〈天然水のビール工場〉京都」から出荷される。左に見える発酵タンクの高さはおよそ20m。そのスケール感に圧倒される。
マッシュ(糖化)とロイタータン(ろ過槽)が2系統という大量生産に対応したシステム構成。仕込み釜は各工程ともにすべて100kLというスケールだ。

そんな「サントリー〈天然水のビール工場〉京都」の真髄を楽しめる見学ツアーがこの4月にリニューアルされた。同工場を訪れて、まず目に飛び込むのが独学で彫刻を学び日本における抽象彫刻の草分けとして知られる植木茂氏の「御酒口」だ。これは、1970年に開催された大阪万博のサントリー館のモニュメントとして制作されたもので、東京タワーをはじめ、建造物のライトアップで知られる照明デザイナーの石井幹子氏、電子楽器を使った前衛音楽の先駆けと言われている今史郎という強力なチームで幻想的な空間を演出していた。当時としては、最先端のテクノロジーを、まさに万博というエンターテインメントに取り込んでいたのだ。

1970年開催の大阪万博で、サントリー館の目玉のひとつとなったモニュメント「御酒口」(植木茂作)。植木氏は、後にサントリーウイスキーの「ロイヤル」のボトルデザインも手掛けた。

そのDNAは京都工場にも受け継がれていた。見学者は、ビールの醸造工程に沿って工場内を進むのだが、はじめに訪れる仕込み室の前に立つと、煮沸された芳醇な麦芽の香りの中、圧巻の約300インチ(2,250×7,500㎜)のモニターが現れる。そこには、ダイヤモンド麦芽をはじめとする素材の紹介や醸造工程の解説が映し出される。そしてもうひとつ、各セクションで、計6台の等身大モニターがモニターが設置され、それぞれの担当醸造家が、そのセクションのビール造りにおける役割やエピソードを紹介してくれる。どことなくぎこちない人、ハイテンションでしゃべる人──、それによって醸造家の方々の個性や温度感が妙に生々しい。この映像を見ていたら「ビールは人智を結集してつくるもの」ということを再認識した次第。

パッケージのセクションではモニターサイズはさらに大きくなり、横幅は14mを超える約600インチ。そこには、缶詰されたビールがラインの中を流れる視点で映し出される、まさにテーマパークのアトラクションのよう。

横幅が約15mというワイドスクリーンに映し出されるパッケージラインのラインの映像は、高速で流れる缶の視点で、没入感たっぷり。これはもう、テーマパークのアトラクションです!

お楽しみの試飲にプラスツーの嬉しいこと。

「サントリー〈天然水のビール工場〉京都」見学ツアーオリジナルおつまみ「京都 堀川ごぼうチップス」。微かな土の香りをまとう、ごぼうの風味がよく活かされている。ゆくゆく、市販を望む声が上がることは必至!

そして、見学ツアーのフィナーレは、お待ちかねの試飲タイムだ。これを目当てに見学ツアーに参加するファンも少なくないだろう。それもそのはず、ビール工場で飲む出来立てのビールは味わい、香りともに格別だ。ビールは他のアルコール飲料に比べると度数が低いこともあり、とても繊細な一面がある。ゆえにその風味は鮮度に大きく左右される。出来立てビールの醍醐味をぜひ堪能していただきたい。

さらに、試飲時は嬉しい参加者特典がふたつある。ひとつは、出来立てビールを自分で注ぐサーバー体験。ビール専門店同様の本格的なタップから、自分のグラスに注げるのだ。ふだんは経験の出来ないことだけに、臆せずチャレンジしてほしい。もうひとつは、京野菜を使ったオリジナルのおつまみだ。取材時には、ごぼうのチップが振舞われた。

麦汁の濃縮液で描く神泡アートも映える。10種類の中から選ぶことができる。「飲むのがもったいない!」とそこかしこから声が上がっていた

「サントリー〈天然水のビール工場〉京都」見学ツアー

・所要時間:90分
・参加費:1,000円(税込)※20歳未満の方は無料

・主な内容:サントリービールの美味追求・品質向上につとめる、つくり手の情熱の結晶である「ザ・プレミアム・モルツ」ブランドのおいしさを体感できるツアー。案内係と工場内を見学しながら、天然水にまでこだわるサントリービールの製造工程をご覧いただきます。各製造工程で、つくり手からより詳細にビールづくりについて映像で語られます。見学後は、ゲストルームで「ザ・プレミアム・モルツ」「同 〈ジャパニーズエール〉香るエール」「同 マスターズドリーム」を合計3杯までお楽しみいただけます。

※20歳未満の方にはソフトドリンクを提供

・予約:「サントリー〈天然水のビール工場〉京都」ホームページ

[https://www.suntory.co.jp/factory/kyoto/]

※先着順にて、満席になり次第、受付終了となります

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