巨人の2025「年男」 不動のレギュラー目指す門脇誠、2桁勝利期待の井上温大
門脇誠と井上温大が投打の新たな軸となるか
2025年に「年男」を迎えるのは、2001年生まれの24歳、1989年生まれの36歳となる選手たちだ。2025年の干支は「巳」。巳年生まれの年男たちを球団ごとに紹介していく。今回は昨季、阿部慎之助監督就任1年目でリーグ優勝を成し遂げた巨人の選手たちを取り上げる(支配下選手のみ)。
2001年生まれの年男で期待がかかるのは創価大から入団3年目の門脇誠だ。昨季は主に遊撃手として前年を上回る129試合に出場したが、打率.243、0本塁打、21打点、9盗塁と不振。守備でも16失策とシーズン通してレギュラーを務める難しさを痛感する1年となった。
今季、遊撃のポジション争いは、昨秋のドラフトで2位指名された浦田俊輔(九産大)も加わるなど、激化することは間違いない。昨季の経験を糧にさらなるレベルアップを図り、不動のレギュラーをつかむことができるか注目だ。
昨季ブレイクを果たした井上温大も2001年生まれの巳年だ。前橋商高から2019年ドラフト4位で入団した左腕は昨季、6月から先発ローテに定着し、25登板で8勝5敗、防御率2.76の好成績。プレミア12では日の丸も背負った。今季は開幕ローテ入りし、自身初の2桁勝利が期待される。
丸佳浩、小林誠司のベテランコンビも年男
青森山田高から2019年ドラフト1位で入団した堀田賢慎も年男。育成落ちも経験した右腕は昨季、序盤に先発ローテの一角を担うなど17試合に登板して3勝3敗、防御率2.45の成績を残した。今季は年間を通してローテーションに定着し、飛躍の1年とする。
同じく2019年ドラフトで星稜高から入団した山瀬慎之助も年男。昨季は大城卓三、小林誠司、岸田行倫の3捕手の牙城に割って入ることはできず、一軍での出場は2試合にとどまった。今季はソフトバンクで正捕手を務めた甲斐拓也も加入。競争はさらに激化するだけに、まずは持ち味の守備でアピールし、出場機会を増やしたいところだ。
1989年生まれの丸佳浩と小林誠司のベテランコンビも年男を迎える。昨季は主に1番を務めるなど138試合に出場し、打率.278、14本塁打、45打点をマーク。守備でも外野の全ポジションを守るなど、チーム事情に合わせた活躍でリーグ優勝に大きく貢献した。今季も主軸として打線をけん引し、残り158本に迫る2000安打の達成、そしてチームをリーグ連覇へと導く。
生え抜き12年目を迎える小林は昨季42試合の出場で打率.152、1本塁打、8打点。菅野智之が登板した全24試合でスタメンマスクを被り、15勝3敗の好成績をアシストし、最優秀バッテリー賞を受賞した。その右腕は今季からメジャーへ移籍。若手が多い投手陣を巧みにリードし、再び日本一のバッテリーを作り上げたい。
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記事:SPAIA編集部