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YouTube、性的テーマを含む検索結果に「ぼかしサムネイル」導入をテスト中

おたくま経済新聞

YouTube、性的テーマを含む検索結果に「ぼかしサムネイル」導入をテスト中

 YouTubeは4月29日、検索結果に表示されるサムネイル画像に関する新機能のテストを開始したことを明らかにしました。

 性的なテーマを含む可能性が高い検索クエリに対して、動画のサムネイルをぼかして表示するという内容です。一部のユーザーを対象に、段階的に展開しています。

【YouTubeの発表】

 今回の新機能では、検索の際に入力する検索キーワードが、性的なテーマに関連していると判定された場合、動画のサムネイル画像が自動的にぼかされる仕組みとなっています。これによりユーザーが意図せずセンシティブな画像を目にするのを、防ぐことが期待されています。

 なお、動画タイトル、チャンネル名、動画説明などのテキスト情報は通常どおり表示されるため、動画の内容を確認することは可能です。

 また、サムネイルのぼかしは、ユーザーが任意で解除できる機能も用意されており、視聴の自由度にも配慮されています。

 YouTube側はこの試験導入について、「YouTubeのコミュニティガイドラインには違反していませんが、性質上センシティブである可能性のあるコンテンツ」を対象としている点を強調。コンテンツの削除や非表示とは異なり、ユーザーの意思で表示・非表示を切り替えられる「視覚的なセーフガード」としての役割があるようです。

 インターネット上のコンテンツが多様化するなか、未成年を含む幅広いユーザーにとって「意図しない視覚的接触」を防ぐ仕組みは重要性を増しています。一方で、情報の自由や表現の自由とのバランスをどうとるかも課題。

 今回のテストはまだ小規模なものですが、今後のフィードバック次第では、より広範な導入へと進む可能性が考えられます。

<参考・引用>
YouTube「[April 29, 2025] Testing Blurred Thumbnails in Search Results for Mature Content」

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By おたくま編集部 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025050204.html

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