運動不足で血管も筋肉も硬くなる? 放置すると起こる体の不調とは【眠れなくなるほど面白い 図解 デトックスの話】
毒出しだけじゃない!?硬い血管はあらゆる不調を招く
血行不良から不定愁訴や重大な病気に
スムーズな血液の流れは、デトックス作用をもたらすばかりではありません。つねに健やかでいるためにも血管と血液の健康は大変に重要です。本来、血管は血液の量や勢いに応じて収縮・弛緩する柔軟性を持つことで、スムーズな血液の流れを維持しています。ところが、運動不足や長時間同じ姿勢をとるような習慣があると、筋肉が硬なると同時に筋肉の中を通る血管もしなやかさを失ってしまうのです。
血管が硬くなると血流が滞りがちになるため、血行不良からの冷え性やむくみ、腰痛や肩こりなどが起こりやすくなります。
また、活性酸素のような体に有害な物質がたまりやすくなり、倦怠感や肌荒れを感じるようになるでしょう。
さらに怖いのは、動脈の血管が厚く、硬くなる動脈硬化のリスクが高まることです。動脈硬化が進めば、血流に耐えきれない血管が破裂したり、せまくなった血管に血栓(血のかたまり)ができて詰まったり、といった深刻な症状になることも。それが主要な動脈であれば、大動脈瘤や心筋梗塞、脳梗塞などが引き起こされます。
簡単な筋トレやストレッチで筋肉を柔らかくする、無理のないくらいのウォーキング、またたんぱく質をしっかりとる食事習慣など、血管と血液へのケアを日頃から心がけることも大切です。
血行不良になると起こる不調・病気
冷え性むくみだるさ腰痛肌荒れ肩こりめまい頭痛息切れ足が痛くなる脳梗塞心筋梗塞閉塞性動脈硬化症
病気に繋がる血管の老化現象「動脈硬化」
動脈硬化とは
動脈の壁が厚くなり弾力性を失う血管の老化現象です。動脈硬化が進むと、血管が詰まりやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞などの原因となります。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 デトックスの話 』著:加藤 雅俊