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水木しげる氏の戦争体験を通して、戦後80年を考える特別企画展「武良茂(水木しげる)の戦争体験」が10月13日まで、九段下『しょうけい館』で開催

さんたつ

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自身も戦傷病者であるマンガ家・水木しげる(本名・武良茂)氏の戦争体験を通じて、戦争を後世に伝える戦後80年特別企画展「武良茂(水木しげる)の戦争体験」が、2025年10月13日(月)まで東京都千代田区の『しょうけい館』で開催されている。

数々の水木作品から戦争について考える

展示室の様子。

戦傷病者などが体験した戦中・戦後の労苦を後世に語り継ぐ国の施設として2006年3月に開館した『しょうけい館』。常設展示室では、兵士が戦地で受傷した時に身につけていた実物をはじめ、医療・更生などさまざまな資料や写真、映像、体験記などが展示されている。

そして、終戦から80年の節目となる2025年、戦争体験を後世に伝えていくために開催されるのがこの特別企画展「武良茂(水木しげる)の戦争体験」である。

戦争マンガも数多く残した漫画家・水木しげる(本名:武良茂)氏。本展では、自らも左腕を失い、マラリアに感染した戦傷病者でもある水木氏の戦争体験が紹介される。戦地パプアニューギニアでの軍隊生活と受傷病、現地の人々との交流など、代表作『総員玉砕せよ!!』、『昭和史』などで描かれた水木氏の戦争原体験が綴られている。現地での凄惨な様子が描かれた作品を目にし、改めて戦争について考える契機としたい。

※原画、原資料の展示はなし。

展示室の様子。
展示室の様子。
展示室の様子。

水木しげる・布枝夫妻の貴重な証言映像が上映

『しょうけい館』2階シアターでは、『武良茂(水木しげる)にとっての戦傷』(21分)、『水木さんとともに歩んだ“ゲゲゲの女房”~いつもそばにいてくれた~』(20分)が上映される。戦争を幾度となく作品に描いてきた水木氏が、自身の戦争体験について直接語る言葉に耳を傾けたい。

開催概要

特別企画展「武良茂(水木しげる)の戦争体験」

開催期間:2025年6月3日(火)~10月13日(月)
開催時間:10:00~17:30(入館は閉館30分前まで)
休館日:月(ただし7月21日・8月11日・9月15日・10月13日は開館)・7月22日(火)・8月12日(火)・9月16日(火)
会場:しょうけい館 2階企画展示室(東京都千代田区九段北1-11-5 グリーンオーク九段2F)
アクセス:地下鉄東西線・半蔵門線九段下駅から徒歩3分
観覧料:無料

【問い合わせ先】
しょうけい館☏03-3234-7821
公式HP  https://www.shokeikan.go.jp/exhibitions/kikaku/open

取材・文=前田真紀 画像提供=しょうけい館 (C)水木プロダクション

前田真紀
ライター
『散歩の達人』『JR時刻表』ほか雑誌・Webで旅・グルメ・イベントなどさまざまなテーマで取材・執筆。10年以上住んだ栃木県那須塩原界隈のおいしいものや作家さんなどを紹介するブログ「那須・塩原いいとこ、みっけ」を運営。美術に興味があり、美術評論家で東京藝術大学教授・布施英利氏の「布施アカデミア」受講4年目に突入。

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