44歳、3人家族の《リアル家計診断》急な出費で赤字に……。どこを削ればいいですか?【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな家計簿を大公開。家計簿の収入と支出の内訳から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【44歳、3人家族】
【リアル家計簿】44歳、3人家族の場合
家族構成
夫……44歳、会社員
妻……フリーランス
子……中学生
【相談内容】結婚祝いなど、突然の出費があると家計が赤字になってしまいます……
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
家計の無駄を減らして貯蓄力アップ!突発的な支出への備え方を解説
GOODポイント
質問者さんのご家庭は、以下の項目が一般的な平均額*よりも抑えられています。
・水道光熱費:16,737円(平均25,732円)
・通信料:6,904円(平均13,722円)
・食費:50,000円(平均106,009円)
・被服費費:4,550円(平均11,471円)
・娯楽費:10,000円(平均30,175円)
ほとんどの支出が平均以下となっていて、日頃家計管理に努力されていることがよく分かります。
*……参考:総務省「家計調査 / 家計収支編 」
気になる支出項目をチェック
一方、気になるのは保険料の62,040円。
お子さんに学資保険をかけているのかもしれませんが、保険にお金をかけすぎていると言えそうです。
万が一の保障は掛け捨て保険を選ぶことで、保険料を最適化できるかもしれません。
貯蓄性のある保険は手数料が高いことが多く、ご自身で証券会社を通して投資をした方がお金が大きく育ちやすいですよ。
突然の出費には「特別費」を積み立てて備えて
結婚祝いや家電の故障など、突発的な出費で家計が赤字になる悩みは多いもの。
これを防ぐには、突発的な支出に備えた「特別費」を用意しておくことが大切です。
特別費の目安は月収の2か月分。
質問者さんの収入(月約31万円)の場合、年間60万円(毎月5万円)を確保するのが理想です。
突発的な支出は特別費から支払い、使わなかった分は翌月へ繰り越し、年末に余れば貯蓄に回すことで、家計が安定しますよ。
まとめ
・ほとんどの支出が平均以下となっています。
・保険料の割合が気になります。貯蓄性のある保険は手数料が高いことが多いので、保険を最適化できないか見直してみましょう。
・突然の出費には「特別費」の積み立てをしておくことで、家計が安定しますよ。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。