ギターの神様エリック・クラプトンが注目!で一躍「時の人」に。ギタリストのソエジマトシキさん(静岡市在住)が生出演!
あのクラプトンが認めた日本人ギタリストは静岡県民だった!対面時の写真も公開
世界的ギタリストのエリック・クラプトンが今年の4月、公演のため来日した時に「日本人で注目しているギタリスト」として名前を挙げた静岡市在住のギタリスト、ソエジマトシキさんに「鉄崎幹人のWASABI」パーソナリティの鉄崎幹人、内野菜美が話を聞きました。
鉄崎:今日は、先週「ワサバイバル」にゲスト出演してくれたギタリストでギター講師の音楽講師の山本歩さん(AYUMU)の紹介で、今週もすごいギタリストをお迎えしました!
早速、なんと鹿児島からメールが来ています。「ソエジマという名前を聞いた時に、もしかして佐賀の人じゃないかと思って、地元の同級生のLINEグループで高校の後輩だと分かりました。ソエジマさんが新三大ギタリストと言われる日も近いと思います」とあります。佐賀県のご出身なんですか。
ソエジマ:そうなんです。副島は典型的な佐賀の名字です。
YouTube登録者35万人、SNSフォロワー50万人超え。元々大人気のギタリスト
内野:まず簡単にプロフィールをご紹介しますね。ソエジマトシキさんは1992年生まれで現在は静岡県在住。大学を卒業後、ソロギタリストとして2021年3月にBP「Life」をリリースし、本格的に活動を始めました。ネオソウルギターリストとして、自身の音楽性を示しながら情景が思い浮かぶような印象的なインストサウンドを中心に作曲。YouTubeの登録者数は35万人超え、SNSの総フォロワー数は50万人(2025年5月現在)をマークする、いま大注目のギタリストです。
鉄崎:どんだけすごいかは追々聞いていきましょう!ギターと出会ったのはいつ頃ですか。
ソエジマ:中学2年、14歳の時です。当時、オンラインゲームをやりすぎて親から叱られていたので、ある時何か新しいことをやろうと思って家にあるギターを手に取りました。グレコのストラトです。
鉄崎:エレキギターから?
ソエジマ:はい。でも父親のガットギターも触ってました。初めてコピーした曲は「大きなのっぽの古時計」なんです。当時音楽には全然興味がなくて、教則本をやるみたいな感じで。その時に父からクラプトンさんのCDを渡されて、なんか渋い音楽だなぁと。
鉄崎:クラプトンさんの音楽に初めて出会ったのが中学生なんですね。
ソエジマ:はい、早かったのが良かったですね。
鉄崎:ジャズ畑をずっと通ってきたんですか。
ソエジマ:でもクラプトンさんのブルースをガッツリ聞いて、ジャズにガッと行くことはなかったです。今はプレイスタイル的にジャズっぽいコードも弾きますが。
Naho Kimamaとの共作で10曲入りアルバム「Scene」をリリース
内野:今年CDをリリースしたそうですね。
ソエジマ:「Scene」(シーン)という10曲入りのアルバムで、僕と妻で音楽家のNaho Kimamaの二人で共作しました。「情景」という意味で、2024年はインスト音楽において「情景を描く」ことを意識した1年だったんです。テクニックや音色、楽器的なことにフォーカスしすぎず「雨っぽい」「都会っぽい」などサウンドスケープと言いますが「何々っぽい」を10曲で表現しています。
鉄崎:聞いているとその情景が浮かぶんですね。
ソエジマ:はい。奏者のエゴみたいなものをできるだけ抑えたつもりです。
鉄崎:普通ギタリストは「俺のテクを聞いてくれよ」となりがちですけどね(笑)。奥様も楽器を演奏するそうですね。
ソエジマ:はい。トランペットやギター、キーボード、ボーカル、ビートメイクもします。
鉄崎:では早速1曲、ソエジマさん、曲をご紹介いただけますか。
ソエジマ:僕と妻のNahoさんが作った楽曲「Moon」を聞いてください。
…BGMが流れる…
鉄崎:(曲を聞きながら)この曲のイメージは半月かな。
内野:情景を思い受かべながら聞き入ってしまいますね〜。
鉄崎:海に沈みゆくイメージがあるなぁ。ソエジマさん、どんな感じで作曲したんですか。
ソエジマ:インスト音楽には「余白」があるじゃないですか。「Moon」と名付けましたがどんな月なのか想像するのは聞く人次第です。そういう部分を意識しています。僕らはライブミュージシャンなので「ライブで演奏したらカッコいいだろうな」と思いながら作りました。
鉄崎:どちらかというと夜に聞きたい感じかな。
内野:そうですね、ゆっくりチルっぽくていいですね。
鉄崎:「ネオソウルギタリスト」とご紹介しましたが「ネオソウル」とは?
ソエジマ:015〜18年頃、SNSを中心に起こったギタリストの中のムーブメントみたいなものです。2000年頃、ディアンジェロやレイク・ハブ・バドゥといった無骨なビートにジャズのハーモニーが特徴的な黒人シンガーたちのネオソウル音楽がありました。
それに影響を受けた僕らの世代が、SNSでちょっとおしゃれなギターを弾いている。それが「ネオソウルギター」です。有名なのはトム・ミッシュやFKJといったギタリストで、彼らからすごく影響を受けました。
鉄崎:僕の世代はこういう曲を聞くとグローバー・ワシントン・ジュニアだなと感じるね。
ソエジマ:僕らはグローバー・ワシントン・ジュニアの「Just The Two Of Us」とかをセッションとかでめっちゃやってる世代なんです。
鉄崎:「Just The Two Of Us」のコード進行でね。
ソエジマ:僕らにとってスタンダードなんです。
鉄崎:影響を受けたギタリストは?
ソエジマ:それこそクラプトンさんです。好きなのはスティーブ・ルカサーとかです。
鉄崎:へえ〜、「TOTO」の! 割とロックですね。
ソエジマ:そういうのも大好きだしラリー・カールトンとかも好きです。
鉄崎:渋いですね。さて、今名前が出てきましたね。最近、ソエジマさんにはビッグニュースがあったんですよね!本人から紹介してください。
世界的ギタリスト、エリック・クラプトンと面会!「人生、何が起こるか分からない」
鉄崎:さて、いま名前が出てきましたね。最近、ソエジマさんにはビッグニュースがあったんですよね!本人から紹介してください。
ソエジマ:はい!先日、島田市の「Y.O.S.ギター工房」というギターメーカーから、僕のオリジナルギターが完成しました。
鉄崎:あら、まずはそっちですか〜(笑)。おめでとうございます。どういう型ですか?
ソエジマ:ストラトの型なのですが、実はいろいろな工夫があります。
鉄崎:すごいことですね!でもこれが前振りになるぐらいの、もっとすごい話題をもう1つお願いします!
ソエジマ:ギターの神様エリック・クラプトンさんから「推しの日本人ギタリスト」として紹介してもらいました。
内野:え〜!相当すごい方がここに来ているってことですね〜!(拍手)
鉄崎:5月19日放送のSBSテレビ「情報7Days ニュースキャスター」で公演のため来日したエリック・クラプトンのインタビューを放送しました。その中で「今注目している日本人ギタリストとしてソエジマさんが紹介されたんですよね。その場では名前を思い出せなかったそうですが、その後調べたらソエジマさんだったと。最初に聞いた時はどんな気持ちでしたか?
ソエジマ:今もですが、全く信じられなくて。こんな事が自分に起こるなんて、本当に人生は何が起こるか分からないなと思いました。
鉄崎:クラプトンと奥様と写っているこの写真はどういう経緯で?
ソエジマ:武道館の追加公演の本番前に撮ったものです。クラプトンさんのベーシスト、ネイザン・イーストさんのマネジャーと元々知り合いで、その方が動いてくれて奇跡が重なってお会いできました。
鉄崎:ギターの神様はどうでしたか。
ソエジマ:すごく緊張していて…あんまり覚えていないんです(笑)。
鉄崎:緊張しますよね〜。自分のどこを気に入ってくれたのか聞きましたか?
ソエジマ:本人に直接聞いたら「タッチ」と言ってくれました。ニュアンスや音、熱量の感じとか、ギターにおいてトータルの言葉なんですけど。
鉄崎:それは最高の褒め言葉じゃない?周りからも「すげぇな!」って言われたでしょ?
ソエジマ:そうですね。言われれば言われるほど現実味がなくなっていくというか。
鉄崎:クラプトンはYouTubeを見たのかな。
ソエジマ:はい。YouTubeだと言ってました。常に探しているんだそうです。
5月17日、浜松城公園中央芝生広場でライブ出演
内野:そんなソエジマさんのギターを間近で聞きたいと思ったらどうすればいいですか?
ソエジマ:今週5月17日(土)に浜松市で開かれる音楽イベント「萬楽日和(ばんらくびより)」に出演します。入場無料なのでぜひ聞きに来てもらえたら嬉しいです。
鉄崎:イベントは午前10時から18時30分まで。会場は浜松城公園中央芝生広場で無料でやっているそうですね。
ソエジマ:僕は午後に1時間の出演です。詳細はホームページをご覧ください。
鉄崎:最後に難しい質問かもしれませんが、ソエジマさんにとってギターとは何ですか。
ソエジマ:デビュー作が「Life」というのですが、そこに既に答えがあったなと思いました。まさに「人生」ですね。
鉄崎:おぉ、それいいな〜。
内野:鉄崎さん、真似しないでくださいね(笑)。
鉄崎:今日はエリック・クラプトンが注目するギタリスト、ソエジマトシキさんに話を聞きました。どうもありがとうございました。
※2025年5月15日にSBSラジオIPPOで放送したものを編集しています。
今回、お話をうかがったのは……ソエジマトシキさん
1992年佐賀県出身。現在は静岡県静岡市在住。立教大学経営学部を卒業後、ソロギタリストとして2021年3月にEP「Life」をリリースし、本格的に活動をスタート。ネオソウルギタリストとして、自身の音楽性を示しながら情景が思い浮かぶ印象的なインストサウンドを中心に作曲している。