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賢治さんも見たかもしれない、花巻の空

まきまき花巻

賢治さんも見たかもしれない、花巻の空

花巻と東京の2拠点生活に挑戦中です。

花巻を何度も訪れるうちに、花巻へ「行く」と言っていたのが時折「戻る」になっていたり、ブドウの銘柄に詳しくなったり(大迫のマスカットビオレ、ウインク、ブラックビード、高妻、竜宝・・・どれも美味しかった)、色々な変化や発見があります。

そして、スマートフォンに空の写真の枚数が増えた事もその一つです。

最初に「花巻の空」を意識して撮影したのは、霧虹(きりにじ)もしくは白虹(しろにじ)です。朝の散歩で日差しが強くなってきた時に目撃。ふわーっとしたアーチが空にかかっていたのはほんの数分ですが、なんとなく1日ハッピーな気分でした。

霧虹(きりにじ)もしくは白虹(しろにじ)
小山田駅近くで撮影

霧虹は今まで1回だけですが、7色の普通の虹は東京にいるよりも高い頻度で見かけます。花巻の空の方がさえぎる物が無いから目が行く回数が多くなるのか、本当に虹が出現する回数が多い場所なのか不明ですが。鮮やかな色なのはほんの短い間なので、居合わせた偶然に何だか感謝する気持ちになります。

大きな虹。新花巻駅近くにて。

そして更に感激なのが、2重の虹、ダブル・レインボーです。左側の色がはっきりしているのが主虹で、右側が副虹。わかりにくいのですが、主虹は内側がブルーで外側が赤、副虹はすでに薄くなっていましたが色の順番が反転しています。

2重の虹は幸福のサインともいわれているそうです。

虹ばかりでなく、夕暮れの雲は本当に様々な表情を見せてくれます。

賢治さん(宮沢賢治さん)の童話で、「めくらぶどうと虹」という作品があります。また、「銀河鉄道の夜」など空の色の描写が独特で、花巻の色々な空の表情を見ていたのかな、こんな色だったのかなと、時間を超えて存在を感じるような不思議な気持ちになります。

9月の夕焼け。桔梗色の空がだんだんと燃えるような赤に。

晩秋の日暮れ。ブルーとピンクのグラデーションが何とも言えず美しい日でした。

オレンジ色の雲が重たい、夜の入口の空。

雲が動き刻々と表情が変わります。

同じ太陽が低い空でも、夜明けは全く異なる表情を見せます。太陽は思ったよりも早く、見ている間に高くなり、空気も暖かくなってきます。昼間に太陽を見ても感じない、夜明けには独特の時間の流れがある気がします。

夜明け。山の間から太陽が上がると暖かさが届きほっとします。

そして、なんといってもこの青空と、棚田の上を流れる白い雲のわくわくするような、力強い風景が好きです。

一時も同じ風景は無い、一期一会の美しい「空」。

花巻を訪れる方、在住の方も、ふっと見上げた時に素晴らしい発見がありますように。きっと賢治さんも見た空ですから!

秋の棚田。矢沢の近く。

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