【京都検定】世界遺産・東寺と一対で存在した幻の寺院『西寺』平安京の面影残す史跡☆
汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は南区、九条唐橋にある史跡公園。かつて世界遺産・東寺と対をなした官寺。
世界遺産・東寺と同じ規模を誇った幻の寺院跡
南区、九条通沿い。平安遷都に建立された世界遺産『東寺』。
平安京造営の頃、延暦15年(796年)桓武天皇により創建。その後、嵯峨天皇より空海(弘法大師)に下賜され、真言密教の根本道場となった真言宗総本山寺院。
そんな東寺西門を出て、東寺西門通り経由で真西へ。
すると以前にも訪れたことがあり、中央に小高い丘を有する公園『唐橋西寺公園』に行きつきます。ちなみに、こちらはかつて撮影した画像。
この時、ウォーキングがてら久々に立ち寄ったわけですが、影が伸びる西日差す時間帯。
中央の丘も冬枯れの様子ですが(笑)
こちらは公園の名称からもお察しの通り。かつて皇居から南に延びる朱雀大路の南端、都への入り口として存在した羅城門を中心に、官立寺院として建立された東の東寺と一対で存在した西の『西寺』があった場所。今の東寺と同じ時期に同じ規模で建立された大寺院。
ちなみに、こちらはかつて京都検定でも出題されたことのある史跡なので、受験される方は要チェック(笑)
その後、正暦元年(990年)に火災に遭い、ほどなく再建。さらに荒廃がすすみ、天福元年(1233年)に再び火災に見舞われ、以降廃寺に。
昭和34年(1959年)からの発掘調査で、金堂・廻廊・僧坊・食堂院・南大門等の遺構が確認され、ここからも遺品が出土されたそうです。
丘の上には『史跡西寺址』と刻まれた石碑があり、こちらですら古く大正15年(1926年)に建てられたもの。
その周辺には講堂跡や金堂跡の礎石が残っており、現在もこうして都市公園として整備され保存されています。
傍らでは、この時少年たちがこの公園で遊んでいましたが、古の時代と現代が折り重なる不思議な感覚。東寺からも徒歩で行ける距離にあり、セットで散策したい場所ですね。
基本情報
名称:西寺跡(唐橋西寺公園)
場所:京都市南区唐橋西寺町