これ買ったら間違いない【富山のお土産・雑貨編】ケロリン、桃源…お風呂大好きな県民性!? レトロかわいい雑貨がたくさん!「ととやま」で2024年にもっとも売れた土産雑貨
富山駅前のCiCビル1階にある「ととやま」。
菓子や地酒などの定番商品に加え、地場の伝統産業を活かした工芸品からかわいい雑貨やご当地キャラのグッズまで、年間のべ1800点ものアイテムを扱う県内最大級の土産物店です。
県外から訪れた観光客やビジネス客だけでなく、地元民も多く訪れる「ととやま」で、みんながどんなお土産や地場産品を買っているのか、気になったことはありませんか?
「ととやま」で2024年にもっとも売れた土産物をジャンル別にご紹介するシリーズ。今回は「工芸品・民芸品・雑貨」部門です。
※富山県いきいき物産(株)「ととやま」調べ 2024年1月1日~11月30日の売上数ランキングです
※記事内の商品名・写真・価格等はすべて2024年11月末時点のものです
第10位 レトロ懐かしい【紙ふうせん】
五箇山和紙「紙ふうせん」
10位は、和紙製造の盛んな富山県五箇山地域で作られた「紙ふうせん」。富山の薬売り、売薬さんが全国を歩き回り、薬を配置する際に配っていた土産品のひとつです。
富山の代表的な地場産業である「薬業」ですが、その歴史は江戸時代までさかのぼります。富山藩2代目藩主 前田正甫が江戸城に参勤した際、腹痛になった大名に和漢薬「反魂丹(はんごんたん)」を飲ませたところ、驚異的に回復しました。この出来事をきっかけに「越中富山のくすり」の名が日本全国に広まりました。
そんな薬と一緒に、富山の名物として広まった紙ふうせん。
残念ながら高齢のために作るのを止めてしまわれました。今は担い手がいないことから入荷予定がなく、終売となっています。
第9位 薬箱のパッケージがかわいい!
【売薬の郷 薬用本舗】
五洲薬品「売薬の郷 薬用本舗 緑3包箱」
9位にも、「くすりの富山」にちなんだアイテムがランクイン。昔の薬箱をイメージしたパッケージに入っているのは、薬用入浴剤です。
富山の老舗メーカー「五洲薬品」の入浴剤で、疲労回復に効くとされるマグネシウム、芒硝をベースに、ニンニク、人参、ローヤルゼリーエキス等が配合されています。
第8位 バスタオルがわりにも【ケロリンフェイスタオル】
富山めぐみ製薬「ケロリンフェイスタオル」
第8位は、手ごろな値段で買いやすいシンプルなケロリンのフェイスタオルです。普段使いできるサイズで、何枚あっても重宝しそう。
鮮やかな黄色のケロリンカラーで、日々の暮らしにも活気が出そうですね。
ところで、ランキングを見てすでにお気づきの方もいると思いますが、トップ10のうち6アイテムをケロリングッズが独占。大人気ということもあり、「ととやま」でも数多くの品を扱っていますが、そもそも富山にどんなゆかりがあるのか、きちんと知ってますか?
ご当地アイテムの中で圧倒的人気のケロリングッズ!
どうして富山の土産なの?
「ケロリン」と聞くと銭湯の黄色い風呂桶を思い浮かべる人がほとんどだと思いますが、実はケロリンは解熱鎮痛薬の名前。“飲めばケロッと治る”という意味で名づけられた頭痛や生理痛の薬なんです。
その製造販売元が、製薬業が盛んな富山の内外薬品(現 富山めぐみ製薬)というわけ。1925年の発売以来、富山の売薬さんが全国に置き薬として広めました。
「ケロリン」を一躍有名にしたのは、やっぱり風呂桶。全国の薬局・薬店に普及したいと考えた内外製薬が、1963年、東京の広告会社の提案で銭湯の風呂桶に広告を掲載したのが始まりで、通常の桶よりも割安な値段で「ケロリン桶」を銭湯や旅館に卸しました。
それが、ちょうど木製の湯桶からプラスチック桶に切り替えられる時期と重なったこともあり、丈夫で壊れにくいケロリン桶はあっという間に全国の銭湯に波及していったんだとか。
そんなケロリン桶に愛着を持つ人も多く、レトロな色合いやフォントのかわいらしさからグッズとして商品化されるまでになったのです。
第7位 食べられないます寿司!?
【とやまんまる ます寿司入浴剤】
五洲薬品「とやまんまる ます寿司入浴剤」
第7位は、富山名物「ます寿司」型のこちらのアイテム。
キーホルダーやマグネット付フィギアのように見えますが、実は入浴剤なんです。
かわいい手のひらサイズで、香りはます寿司にちなんで笹の香り。
ますの下に敷き詰められたシャリをイメージした乳白色のお湯に浸かっていると、本当にます寿司を食べたくなっちゃうかも。
第6位 泡立ちがよくガシガシ気持ちいい肌触り
【ケロリンボディタオル】
富山めぐみ製「ケロリンボディタオル」
6位にはケロリンシリーズから、洗身用のボディタオル。
ナイロン100%で泡立ちがよく、少しカタめのイタ気持いい肌触り。ガシガシ洗えば、垢もさっぱり洗い流せてすっきりできそう。
風呂桶とセットで使えば、おうちでも銭湯気分を楽しめそうですね。
第5位 関東と関西で大きさが違う!?
座っても壊れない【ケロリン湯桶】
富山めぐみ製薬「ケロリン湯桶」
第4位は、ケロリングッズの大本命、湯桶です。
子供たちが誤って蹴飛ばしたり、大人の男性が座っても壊れないことから、「永久桶」と呼ばれたこともあったとか。
そんなわけで全国的に広まり、一躍「ケロリン」の名を有名にした桶ですが、実は関東版と関西版があります。
違いは…関東版はひと回り大きく、重たいんです。
A型(関東) 重さ360g 直径225mm×高さ115mm
B型(関西) 重さ260g 直径210mm×高さ100mm
なぜ大きさが違うのかは諸説あるようですが、価格は一緒。
「ととやま」では関東版のほうが売れているらしいですよ。
第4位 薄くて洗いやすい昔ながらの白タオル
【ケロリンタオル】
富山めぐみ製「ケロリンタオル(白)」
4位は、ケロリンタオル。見た目通り、とっても薄いタオルですが、タオルで体を洗うという人には、心地よい厚みです。
吸水性も抜群で、洗濯して乾くのも早い昔ながらの白タオル。若い人には新鮮かも!?
第3位 お土産にも自宅用にも【ケロリンの湯】
富山めぐみ製薬「ケロリンの湯(分包)50g」
3位は、入浴剤「ケロリンの湯」が小分けになった分包です。
15種類の保湿成分を配合していて、効能・効果には、疲労回復・あせも・荒れ性・うちみ・肩のこりなどが記されています。
銭湯や温泉との相性がいいケロリンですが、「ケロリンの湯」なんてネーミングがなんともかわいらしく、ついつい手にとりたくなる気持ちも納得です。お土産として複数人に配りたいとき、ちょっとお試しで使ってみたいなと思ったときに重宝しますよね。
第2位 ファッションにレトロなワンポイント!
【ケロリン湯桶ストラップ】
富山めぐみ製薬「ケロリン湯桶ストラップ」
2位は、ケロリン桶のレプリカをあしらったストラップ。
ケロリン桶の誕生30周年を記念して作られたもので、実際を1/6スケールで忠実に再現しているんだとか。
かさばらないのでお土産に便利。ファッションにレトロなかわいさをプラスするアクセントとしても重宝されそうです。
第1位 おうちで楽しむ癒し時間
ロングセラーの定番入浴剤【桃源クラシック美肌】
五洲薬品「桃源クラシック美肌」
ダントツで人気のケロリングッズを抑えて1位に輝いたのは、富山市の五洲薬品が販売する入浴剤「桃源」。
桃源シリーズは、1955年の発売以来、超ロングセラーとなっている入浴剤で、1日の疲れを癒す桃源郷のような場所になってほしいという想いで名づけられたんだとか。
「桃源クラシック美肌」は、半世紀以上にわたって愛用されているものを現代風にアレンジしたもので、保湿成分のモモ葉エキスや海洋深層水を配合。懐かしい湯色や香りに加え、レトロ感漂うパッケージもかわいい人気アイテムです。
ほかにも…
「ととやま」の工芸品や民芸品、雑貨を扱うコーナーには、他にもホタルイカのご当地キャラグッズなど、豊富なアイテムが並びます。
見ているだけで心をくすぐられるものもたくさんあるので、興味があればぜひ立ち寄ってみてください。
【ととやま】
住所 富山県富山市新富町1丁目2-3CiC内
営業時間 10:00~20:00
定休日 CiCに準ずる