Yahoo! JAPAN

『薬屋のひとりごと』猫猫の父・羅漢(ラカン)の情報まとめ! 基本プロフィールに加えて、人柄、特殊な能力、妓女・鳳仙との馴れ初め、猫猫との関係などを解説します。

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

薬と毒の知識を持つ少女・猫猫(マオマオ)が、その知識や観察眼で後宮で巻き起こる事件や謎を解き明かす人気作品『薬屋のひとりごと』。日向 夏先生のライトノベルが原作で、これまでにコミカライズ化されているほか、2023年にアニメSeason1が放送され、2025年1月よりアニメSeason2が2クール連続で放送されています。

本稿では、猫猫の父・羅漢の情報をまとめました。基本プロフィールに加えて、人柄や特殊な能力、猫猫の母・鳳仙(フォンシェン)との馴れ初め、猫猫との関係など、アニメSeason1内容を中心にまとめてお届けしていきます。

羅漢(ラカン)のプロフィール

 
 
所属:軍部の太尉
生まれ:羅一族の長男
家族:息子(養子)

派閥に属さない変人軍師

 
 
軍部の太尉である羅漢は、現代日本でいう防衛大臣にあたる役職に就く重鎮です。羅漢は直感に優れたとても頭が切れる人物であると同時に、人の才能や能力を見抜く力を持っています。さらに、見抜いた能力を最も活かせるところに配置することができる、いわゆる「人材登用」のスキルが抜群に高く、その能力で今の地位まで上り詰めたのです。

羅漢は昔から将棋や囲碁といった盤上遊戯を得意としており、特に将棋に至っては国内最強の打ち手と呼ばれるほどの実力を誇っています。彼にとっては人材登用も将棋と同じであり、将棋のスキルが仕事にも活かされていると言えます。

また、優れた直感は人の嘘を見抜くことも造作ありません。反対に当の本人は飄々とした性格で腹の内が見えず、その能力の高さから派閥に属さないままどんどん出世。

そんな羅漢を疎ましく思い、引きずり下ろそうと画策した輩もいたようですが、全員が火傷程度では済まない返り討ちを受けたため、宮中には“羅漢に喧嘩を売ってはいけない”という暗黙の了解が存在しています。

現帝さえも一目置く人物であり、派閥に属していないため制御できる人間が宮中にほとんど存在せず、有能な人物であるものの周囲の人々からは厄介者と見られてもいるようです。
 

人の顔が認識できない

羅漢は生まれつき人の顔を見分けられないという障害をもっています。目鼻立ちの違いを認識できず、みんな同じ顔に見えてしまうのだとか。

母と乳母を間違え、男女の違いもわからない長男に父は呆れ、母も愛想を尽かす中、叔父の羅門(ルオメン)だけが羅漢を理解し、人を声や素振り、体格などで見分けること、羅漢が好きな将棋(シャンチー)の駒に見立てて覚えることを根気強く教えてくれたのです。

そうして人を顔以外で認識するように努めていくうちに、人の顔が全て将棋の駒に見えるようになります。そんな羅漢が初めて顔を認識できた相手こそ、妓女・鳳仙でした。そして実娘である猫猫も彼が顔を認識できる数少ない相手の一人です。

息子・羅半(ラハン)

羅漢は異母弟の次男・羅半を養子に取っています。戸籍上は息子ですが、血縁上は甥、猫猫にとっては義兄であり従兄弟にあたります。非常に数字に強く、義父に似て聡明。そのスキルを活かして宮中で財務を扱う文官として働いており、一族本家の家計も管理しているようです。

羅漢のことは「義父上(ちちうえ)」と呼んでおり、振り回されることも多いものの、慕っている様子がうかがえます。羅半に限らず羅の一族は研修者肌の者が多く、薬や毒にのめり込む猫猫もその血を確実に引いていると感じさせますね。

猫猫との関係

 
 
一人娘を溺愛する羅漢。猫猫のこととなるとデレデレで親バカな姿を見せていますが、対する猫猫は羅漢を父親と思っておらず、あくまで父親は羅門。一方で羅漢のおかげで生を受けている事実は認めており、「嫌いではあるが、恨んではいない」とのこと。

猫猫は羅漢のことを一貫して「あの男」と呼んでおり、一緒に暮らすことを望む羅漢に反し、決して距離を詰めようとしません。彼女が父親を嫌悪する理由は、羅漢と初めて会った幼少期、緑青館のやり手婆に殴られて血まみれの顔で笑みを浮かべて父親だと言って手を伸ばしてくる羅漢が幼心に恐ろしいものとして刻まれてしまったから。

さらに、尊敬してやまない羅門が羅漢の才能を手放しで褒めるため、そのことに内心嫉妬しており、悔しさから羅漢をより強く拒絶してしまっています。しかしながら、父と母が17年の歳月を経て結ばれた際には嬉しそうな様子も見せており、心から嫌っているわけではないようにも感じられます。

羅門との関係

羅漢は、一族の中で唯一自分を気にかけてくれた羅門のことを尊敬しています。大人になった今でも“叔父貴(おじき)”と呼んで慕っており、羅門には頭が上がりません。そのため羅門は作中で数少ない羅漢を制御できる人物です。

羅門は甥の直感に優れている点や人を使う才能を認めており、だからこそ人の顔が認識できない欠点のために父親に見限られたことを可哀そうに思い、世話を焼いていました。

鳳仙との馴れ初め ※ネタバレ注意

 
 
仕事でも遊技でも負けなしだった羅漢は、同僚の付き合いで行った妓楼で妓女・鳳仙と囲碁を打ち、コテンパンに打ち負かされます。負けてから初めて鳳仙の顔を見た羅漢は、生まれて初めて人の顔を認識。そこから2人は妓楼で逢瀬(盤上遊戯)を繰り返し、不愛想な鳳仙も少しずつ心を開いていきます。

しかし、才覚ある妓女だった鳳仙は次第に売り惜しみが始まり、値は吊り上がる一方。羅漢にとって三ヶ月に一度会うのが精一杯の値となったところで、鳳仙に身請けの話が来たのです。

久しぶりの逢瀬でいつも通り盤上遊戯を行う2人でしたが、珍しく鳳仙が賭けを持ち掛けます。「あなたが勝ったらお好きなものを差し上げます。私が勝ったら好きなものを頂きましょう。」と。

その後、どちらともなく手が重なった2人は閨に入り、甘い言葉を囁く代わりに鳳仙は「碁がやりたい」と零し、羅漢は「将棋がやりたい」と思います。これは、暗に自分が勝って欲しいもの(相手)を手に入れたいということを言っているのでしょう。2人にだけ通じる愛の告白です。

この一夜の結果、鳳仙は子(猫猫)を妊娠・出産し、身請け話は破談に。一方の羅漢はそのことを知らぬまま、とある事情で都を3年も離れることになってしまいます。羅漢が都を離れている間に、妓女としての信用を失った鳳仙は最下級妓女のような仕事をせざるを得なくなり、ついに梅毒に冒され、病床に臥してしまいます。

羅漢が都に戻りそのことを知った時には取り返しのつかない状況となっており、生まれた子どもには偶然会えたものの、鳳仙には会えないまま17年の歳月が経過。

しかし、猫猫と妓女・梅梅の手引きによって、2人は再会を果たすことになります。鳳仙の生存さえも知らなかった羅漢は、梅毒末期の心身ともにボロボロの彼女を一目見てその場で身請けを宣言。ようやく2人は結ばれることとなったのでした。

アニメSeason1のクライマックスでもある2人の馴れ初めは作中屈指の純愛物語です。聡明なのに不器用で言葉足らずな似たもの同士の2人が結ばれるまでのストーリーは涙なしには見られません。

声優は桐本拓哉さん

羅漢を演じるのは桐本拓哉さんです。7月27日生まれ、岐阜県出身。『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』のJ・ガイル役をはじめ、『ワールドトリガー』の城戸正宗役、『正解するカド』の言野匠役などを演じています。 

【関連記事】

おすすめの記事