猫も『笑顔』を見せることがある?猫流の笑った顔の特徴3つ どんなときによく見られる?
1.ランランと輝く瞳
猫の笑顔で最もわかりやすい特徴は、大きく瞳が開いた状態です。通常、猫の瞳孔は、明るいところでは極端にすぼまり、暗いところでは逆に満月のように見開かれます。
笑顔時の猫は、見開いた瞳がランランと輝き、期待と好奇心に満ちた表情を浮かべています。その姿は、まるでピュアな子供のよう。よく見られるのはゴハンの前後で、待ちわびた期待感と食後の満足感で喜びに包まれます。
同じ見開かれた瞳でも、こぼれんばかりになっているときは、ハンター・モードに切り替わったサインです。猫は、獲物の動きを正確にとらえるために、目いっぱい瞳孔を開きます。「まんまるとした瞳」は、まさに野生本能むき出し。おもちゃで遊ぶ時に多い姿です。
ちなみに、美しい毛並みが際立つ「ロシアンブルー」は、常に口角が上がっているため、普通の状態でも笑っているように見えます。
2.耳の張り具合とヒゲの向きにも注目
2つ目の特徴は、耳の張り具合とヒゲの向きです。
自由自在に動くしっぽと同じように、耳やヒゲもまた、猫の気持ちを表す表現ツールです。
平穏モードの猫の耳は、リラックスした感じで、まっすぐ立っている状態です。一方、笑っているときは、関心を寄せる対象に向けて、ピンと張ることがあります。平常時と違って、何となく「ロックオン感」が漂っているので、案外わかりやすいかもしれません。
猫の立派なヒゲは、実は、自身の感情に合わせて、そのつど微妙に向きが変わります。たとえば、自然と垂れ下がったヒゲは、ご機嫌さんの証拠。窓辺でまったりくつろいでいるときによくある状態です。
反対に、興奮気味のときは、まるで磁石に吸い寄せられたかのように、ヒゲ全体が前に張り出します。
猫が笑うと、ヒゲは少し前方に向いたうえで、口元は適度に締まります。ときに、かわいらしい鼻がピンク色に染まることもあるので、今度、しっかりチェックしてみてください。
愛猫の微細な変化に気づけるようになると、飼い主さんとしても一人前と言っていいでしょう。
3.うっとりした表情
最後の3つ目は、「うっとり笑顔」です。
「うっとり笑顔」とは、やや目を細めて、口元からヒゲ、耳に至るまで、いい意味で脱力した状態です。おそらく、野生時代にはなかったもので、現在の飼い猫だけに許された笑顔にちがいありません。
言うまでもなく、「うっとり笑顔」は、愛猫が心の底からくつろいでいる心理状態を表しています。信頼できる相手にしか見せない一面であり、飼い主さんが支えてくれている今の暮らしに満足している証です。
この「うっとり笑顔」は、母猫に甘える子猫の典型的な表情とも言われています。目を細めながら、恍惚とした感じでうっとり見つめられたら、愛猫は飼い主さんのことを実の母猫のように感じているはずです。
まとめ
猫も幸せな気持ちに満たされたら笑います。人間と少し違うのは、決して声を出して笑わないことです。
今回は、愛猫の笑顔を判断するヒントとして、3つの視点を紹介しました。
愛猫が笑っているということは、飼い主さんのお世話ぶりに満足しているからです。猫の笑顔は一見してわかりにくいですが、今後も、笑いの絶えない愛猫生活を目指してみてください。