Yahoo! JAPAN

妖艶なる美の系譜。知られざる「最後の浮世絵師」 ― 太田記念美術館で「鰭崎英朋」

アイエム[インターネットミュージアム]

太田記念美術館「鰭崎英朋」会場


明治後期から昭和にかけて活躍し、浮世絵の名残を現代に伝える「最後の浮世絵師」と称される鰭崎英朋(ひれざきえいほう:1880–1968)の作品を紹介する大規模な展覧会が、東京で開催される。

鰭崎英朋は月岡芳年の門人・右田年英に師事し、文芸雑誌の口絵や挿絵、小説の単行本の装画などで一世を風靡したが、その功績は今日ほとんど知られていない。

展覧会では、英朋が描いた妖艶な美人画に注目し、近代の美人画家・鏑木清方と並び称されたその画業を紹介。大正期に入り、浮世絵版画が終焉を迎える中で、木版画による美人画を手掛けた英朋の作品を掘り下げる。

加えて、英朋が多数手掛けた石版画の口絵にも着目。石版画は当時の大衆メディアにおいて重要な役割を担っていたにもかかわらず、これまで紹介される機会が極めて少なかった。

展覧会では、木版画と並び石版画の魅力にも迫り、英朋の多彩な表現世界を浮き彫りにする。

展示作品には、刊行された木版画や石版画のほか、原画や彩色指示のある下絵、スケッチや掛軸なども含まれ、制作の裏側に迫る資料も多数紹介される。

また、近年発見された肉筆画「上杉謙信」も初公開。鰭崎英朋が20歳のときに描いた現存最古の肉筆画が、前期(5月31日~6月25日)のみ公開される。

展覧会「鰭崎英朋」は太田記念美術館(東京・原宿)で、2025年5月31日(土)から7月21日(月・祝)に開催。前期(5月31日~6月25日)と後期(6月28日~7月21日)で、全点が展示替えされる。観覧料は一般1,200円など。


太田記念美術館「鰭崎英朋」会場

太田記念美術館「鰭崎英朋」会場

太田記念美術館「鰭崎英朋」会場

太田記念美術館「鰭崎英朋」会場

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 【沖釣り釣果速報】金洲五目釣りで2.7kgオナガダイ浮上!多彩な高級魚がヒット(愛知)

    TSURINEWS
  2. 猫が『おもちゃで遊ばなくなった』2つの理由 再び遊んでもらうための、うまい誘い方も

    ねこちゃんホンポ
  3. 神戸港の夜景に花火が舞う!『ラスイートルパンビル』ルーフトップビアガーデンで夢時間 神戸市

    Kiss PRESS
  4. 真野恵里菜「もう2回も飲んじゃった」スタバでどハマりしたドリンクを紹介「カフェイン入ってないから気にせず飲める」

    Ameba News
  5. NMB48、京セラドームにて開催された阪神×ヤクルト戦で恋を野球になぞらえたパーティーチューン「チューストライク」を披露!

    WWSチャンネル
  6. 堂本光一主演ミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』再演が決定 観月ありさ、小堺一機ら初演キャストが再集結

    SPICE
  7. 白くてふわふわの大型犬「サモエド」に包囲される「サモエドカフェ moffu」に行ってみたら…天国だった

    ロケットニュース24
  8. 【出雲崎町・第74回 出雲崎町船まつり】安全祈願と大漁、漁民の団結を祈るお祭り

    日刊にいがたWEBタウン情報
  9. 【インタビュー&ライブレポート】髙木悠未、思い出の地で笑いと涙の卒業公演、LinQのセンターから福岡のセンターへ

    WWSチャンネル
  10. 小国和紙と自然界のカタチで「香る灯」づくり ―こどもカフェで親子19組が光と香りのアート体験

    にいがた経済新聞