生き生きライフ「元気の源」は 笑えば福がやってくる ラフターヨガの伝道師・鵜殿(うどの)眞理子さん(緑区在住)
第一印象はとにかく元気、そして輝く笑顔。インドで生まれた「笑い」と「深呼吸」を組み合わせた「ラフターヨガ」の伝道師として、市内各地で普及活動を続けているのが鵜殿眞理子さんだ。来年の予定が入るほどの人気講師である鵜殿さん。そのバイタリティーの源は。
笑うことで誰でも簡単に多くの酸素を体内に取り込むことができるラフターヨガ。日本では「笑いヨガ」とも呼ばれ、介護や医療の分野でも取り入れられているという。
10年以上前にラフターヨガに出合い、魅了された鵜殿さん。2014年にはインストラクター仲間や生徒らと「あくてぃぶラフターくらぶ」を結成。今も代表として活動している。
もともとは岡山県の出身で医療機関に勤務していたが結婚を機に退職。「周囲の人たちの健康増進に役立ちたい」との思いから、エアロビクスのインストラクター養成専門学校に通った。その後は横浜市に移り住み、緑区でスタジオを主宰。キッズダンスや中高年向けの骨盤体操など、年代を問わず、地域の健康づくりに寄与してきた。現在はそうして培ったさまざまな健康プログラムにラフターヨガを取り入れたオリジナルのフィットネスを届けている。
レッスン場所は多種多様。医療機関や高齢者施設、地域ケアプラザをはじめ、精神科デイケア、障害者施設、アルコール依存症の更生施設などにも定期的に通う。「動くのが得意でない方も、気付けば全員が身体を動かしてくれる。笑いによる見えないパワーを感じてくれるのかしら」と話す鵜殿さん。各地で体験会を催せば好評を博し、慣例となっていくのも鵜殿さんのレッスンの特長。聞けば、すでに来年の予定がいくつも入っているのだとか。
「断れない性格なので、講座が増えていく一方」と苦笑しながらも「受講者の皆さんに『元気をもらった』と言ってもらえることがうれしくて。自分も皆さんの笑顔からエネルギーをいっぱいもらっている」とほほ笑む鵜殿さん。
ラフターヨガだけでなく、ズンバや気功などの資格も所持。学生時代は吹奏楽部で、高校の時には当時では珍しかったガールズバンドを組んだ経験もある。近年、学び始めたのはアフリカンダンスと西アフリカの打楽器「ジャンベ」。多忙な中でも時間を見つけてスクールに通い、ステージにも立つ。「新しいことには何でも挑戦する。それは子どもの頃から変わらない」。尽きない好奇心も元気の秘訣だ。
「これからも地元の皆さんの心と体の健康づくりのお手伝いをしていきたいですね」と満面の笑みを浮かべた。