「第2次韓流ブーム」タイムカプセル開封!2010年人気韓国ロマンスドラマ どこで観られる?
2009年から始まった“第2次韓流ブーム”は、K-POPと韓国ドラマの両輪で日本のファンの心をつかんだ。
中でも2010年は、韓国の地上波3局がロマンスジャンルを中心に名作ドラマを数多く生み出し、ブームの熱気が最高潮に達した年である。
KARAや少女時代が日本の音楽番組を席巻する一方、韓国ドラマはBSやCS、地上波を通じて日本の視聴者にも浸透していった。
そして当時高視聴率を記録したドラマは、今なお“心に残る名作”として語り継がれている。
本記事では、2010年に放送された韓国ロマンスドラマと、その現在の視聴方法をタイムカプセルを開封するような感覚で紹介する。(2025年5月30日現在)
(図)Danmee 「どの回も泣いたり笑ったり」日本ファンが選んだ1月~3月公開 No.1韓国ドラマはこれ!
『パスタ〜恋が出来るまで〜』(MBC/2010)
1作目は、働く女性のリアルな奮闘と美味しさが詰まった『パスタ〜恋が出来るまで〜』。
イタリアンレストラン”ラ・スフェラ”を舞台に、シェフを目指す等身大のヒロイン、ユギョンが仕事と恋に向き合いながら成長していく姿を描いたロマンティック・ラブコメディ。
主演のコン・ヒョジンとイ・ソンギュンに加え、イ・ハニ、アレックス、ノ・ミヌら豪華キャストが集結し、魅力あふれる人間模様が繰り広げられる。
「Yes, Chef!」の名セリフとともに、にんにくとオリーブオイルだけで作る“アーリオ・オーリオ”を一躍有名にしたグルメドラマとしても話題に。
料理シーンの映像美にも定評があり、“観て美味しい、恋してお腹が空く”一作として今も根強い人気を誇る。
●キャスト:コン・ヒョジン、イ・ソンギュン、イ・ハニ、アレックス、イ・ヒョンチョル 他
●日本配信情報:Netflix、Amazonプライムビデオ、FOD、Lemino、Rakuten TV (2025年5月30日現在)
『星をとって』(SBS/2010)
2作目は、“突然ママになったヒロイン”の奮闘に胸が熱くなる一作『星をとって』をご紹介する。
ある日突然5人の弟妹を抱えることになったヒロイン、チン・パルガンの奮闘と成長を描いた、笑って泣けるラブコメディ。
主人公を演じたチェ・ジョンウォンをはじめ、キム・ジフン、シン・ドンウク、パク・チビンらが出演し、温かくもにぎやかな家族模様と淡い恋模様を描き出す。
初回から安定の視聴率10.9%でスタートし、第15話では全国19.0%の最高視聴率を記録するなど、共感度の高いストーリーが視聴者を惹きつけた。
OSTには日本でも人気のKARAが参加。パルガンの不器用ながら前向きな生き方を後押しするような明るい楽曲は、KAMILIA(KARAファン)だけでなく多くの韓ドラファンの心にも響いたはず。
ヒロインの成長、家族愛、恋模様、そしてK-POPの力が絶妙に溶け合った、2010年ならではのあたたかい名作。
●キャスト:チェ・ジョンウォン、キム・ジフン、シン・ドンウク、チェ・ヨンイン、イ・ヨンボム 他
●日本配信情報:Amazonプライムビデオ、ABEMA、Lemino (2025年5月30日現在)
『個人の趣向』(MBC/2010)
3作目にご紹介する作品は、勘違いから始まるドキドキの“偽装同居ラブ”『個人の趣向』。
イ・ミンホとソン・イェジンが主演を務めた本作は、干物系女子と“ゲイのふりをした超イケメン”がひとつ屋根の下で暮らす、スリル満点のラブコメディ。
ソン・イェジンは本作で、それまでの清純派メロドラマのイメージを脱ぎ捨て、ちょっぴりズボラで愛嬌たっぷりのヒロイン役に挑戦。
イ・ミンホ、キム・ジソク、ワン・ジヘら人気俳優陣が織りなす恋のかけ引きも見どころのひとつ。
「勘違いから始まる恋」の王道を行くような展開に、トキメキが止まらなくなる一作。
●キャスト:ソン・イェジン、イ・ミンホ、キム・ジソク、ワン・ジヘ、チョ・ウンジ 他
●日本配信情報:Amazonプライムビデオ (2025年5月30日現在)
『製パン王キム・タック』(KBS/2010)
4作目は、逆境を乗り越え夢をつかむ“希望の名作”『製パン王キム・タック』をご紹介。
母と2人、貧しい環境でありながらも前向きに育った主人公キム・タックが、一流の製パン王を目指して成長していく姿を描いた感動のヒューマンドラマ。
主演のユン・シユンをはじめ、チュウォン、ユジン、イ・ヨンアら実力派キャストが勢ぞろいし、家族・ライバル・恋愛といった複雑な人間関係もドラマに深みを与えている。
韓国では平日ドラマで異例の最高視聴率50.8%を記録し、“国民的ドラマ”として今も語り継がれる大ヒット作。
OSTには主演のユン・シユン自らが参加し『君ひとりだけ』(原題:너 하나만)を歌唱。さらに2011年には日本の地上波・フジテレビ「韓流α」でも放送され、日本語版イメージソング『ひとつ星』も披露し、多くのファンにとって特別な一作となった。
夢・努力・感動が詰まった、王道ながら何度でも胸を打つ、まさに“希望の物語”。
●キャスト:ユン・シユン、チュウォン、ユジン、イ・ヨンア、チョン・グァンリョル 他
●日本配信情報:Amazonプライムビデオ、FOD (2025年5月30日現在)
『イタズラなKiss~Playful Kiss』(MBC/2010)
5作目は、日本原作の胸キュンが韓国で再び花開いたミラクル・ラブコメ『イタズラなKiss~Playful Kiss』。
日本の人気少女漫画『イタズラなKiss』を原作に、IQ200の超クールな天才男子スンジョと、一途でちょっぴりドジな女子高生ハニのひとつ屋根の下で繰り広げられる胸キュン同居ラブストーリー。
主演はSS501のキム・ヒョンジュンと、フレッシュな魅力の持ち主チョン・ソミン。恋に一直線なハニのひたむきさに、多くの視聴者が共感とときめきを覚えた。
振られてもめげずにアタックし続けるハニの姿に、思わず応援したくなる展開の連続。
韓国ドラマならではのテンポ感と映像美で、日本原作の世界観に新たな魅力をプラスした一作。
●キャスト:キム・ヒョンジュン、チョン・ソミン、イ・テソン、ユン・スンア、ホン・ユナ 他
●日本配信情報:U-NEXT、Hulu、FOD、ABEMA、DMM TV、Rakuten TV、Lemino (2025年5月30日現在)
『笑ってトンヘ』(KBS/2010~2011)
6作目は、“トンヘシンドローム”を巻き起こした国民的ハートフルドラマ『笑ってトンヘ』をご紹介する。
アメリカで育った青年トンヘが、韓国に戻り、料理人として働きながら“本当の家族”を見つけていく姿を描いた感動作。
主演は本作で一気に知名度を高めたチ・チャンウク。彼の誠実でひたむきな演技が、多くの視聴者の心をつかんだ。
“出生の秘密”や“嫁姑の確執”、“悪女の妨害”といったイルイルドラマならではの王道要素も健在だが、運命に翻弄されながらも前向きに生きる主人公の姿に視聴者は笑い、泣き、そして勇気をもらった。
最高視聴率40%超を記録し、2011年には「KBS演技大賞」でチ・チャンウクがイルイルドラマ部門 男性優秀演技賞を受賞するなど、“トンヘシンドローム”を巻き起こした国民的作品である。
●キャスト:チ・チャンウク、ト・ジウォン、オ・ジウン、パク・ジョンア、イ・ジャンウ 他
●日本配信情報:U-NEXT、FOD、Lemino、DMM TV (2025年5月30日現在)
『シークレット・ガーデン』(SBS/2010~2011)
最後は、クールで気難しいデパート社長キム・ジュウォンと、スタントウーマンとして生きる強くて誠実な女性キル・ライムの魂が入れ替わるという奇想天外な展開で注目を集めた、ロマンス×ファンタジーの代表作『シークレット・ガーデン』。
主演はヒョンビン&ハ・ジウォン、さらにユン・サンヒョンら豪華キャストが共演し、非現実と現実が交差する中で育まれる愛の物語を濃密に描く。
最高視聴率は35.2%を記録し、韓国中に“シークレット・ガーデン シンドローム”を巻き起こすほどの社会現象に。
劇中でヒョンビンが着用した“青いキラキラジャージ”は一大ブームとなり、ファッションアイコンとしても話題をさらった。
ロマンティックで幻想的、それでいて切実――そんな“非日常の恋”に夢中になれる傑作である。
●キャスト:ハ・ジウォン、ヒョンビン、ユン・サンヒョン、キム・サラン、イ・フィリップ 他
●日本配信情報:Netflix、Amazonプライムビデオ、U-NEXT、FOD、ABEMA、Lemino (2025年5月30日現在)
(ライター/ダンミ 編集部)