ペット防災・今出さん オリジナルカードで啓発 愛する「家族」守る手段に
「都筑ペット防災を考える会」代表の今出敬太郎さん(40・早渕在住)がこのほど、オリジナルの「ペット防災カード」を作成した。カードは、地域防災拠点の把握などに活用予定だという。
今出さんは、自身が阪神・淡路大震災で被災した際に「地域に助けてもらった」経験から、地域防災や「ペット防災」の活動を行っている。
「ペット防災カード」は、区が作成した「ペット防災手帳」や市販の「ペット緊急連絡先カード」などを参考に作成したもの。今出さんは「今までに作られてきたものを、より親しみやすいデザインと簡潔な内容に改良した」と工夫点を明かす。カードは名刺ほどのサイズで、ペットの名前や写真、性別、性格、防災拠点などを載せられる。災害時にはケージに貼るネームプレートとして活用することもできる。カードの役割については「被災した際にペットと避難する拠点や経路などを考えるきっかけになれば」と話す。
作るだけで終わらせない
今後はカードの普及に力を注ぐつもりという今出さん。動物愛護週間のイベントや都筑区民まつりなどで配布予定だという。「避難所運営を疑似体験するカードゲーム『避難所運営ゲーム(HUG)ペット版』などと組み合わせ啓発を行えれば」と展望を語る。
今出さんは「カードは災害に備えるひとつの手段。手段が増えることで安心材料にもなると思う。『作って終わり』にならないよう、活用の機会を」と先を見据える。