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スコセッシ、遠藤周作『イエスの生涯』映画化とフランク・シナトラ伝記映画がともに製作延期

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巨匠マーティン・スコセッシの待機作として控えていいたフランク・シナトラの伝記映画(タイトル未定)と、遠藤周作の『イエスの生涯』映画化企画の製作が延期となったようだ。両作とも2024年開始予定の撮影が行われない旨を米が報じている。

『イエスの生涯』はタイトルの通りイエス・キリストの生涯に迫った内容で、カトリック教徒である遠藤の視点で語られる“真実”を描いた作品。スコセッシは2023年にローマ教皇と面会し、イエス・キリストに関する映画を作ることを伝えていた。2016年の監督作『沈黙 -サイレンス-』に続き遠藤の原作作品を映画化するプロジェクトとなり、『沈黙 -サイレンス-』で主演を務めたを再度起用するであると2024年4月に報じられていた。当初、撮影は2024年後半開始と見込まれており、撮影地はイスラエル、イタリア、エジプトとなる予定だったが、この度延期となることが判明。情報筋がVarietyに語るところによると、製作は今も進行しているとのことだ。

シナトラの伝記映画については、既報ではシナトラとシナトラ2人目の妻である女優エヴァ・ガードナーの2人に焦点を当てた物語となることがていた。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013)『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(2023)などでこれまで6回タッグを組んできたレオナルド・ディカプリオの再起用、またメインキャストにジェニファー・ローレンスと、豪華キャストでも大きく期待を集めており、『イエスの生涯』の撮影が終了次第の撮影開始が見込まれていた。

本プロジェクトに関わる複数の情報筋によると、製作関係者たちは2024年11月より開始が予定されていたシナトラ伝記映画の撮影が中止となったことを8月半ばに通知されていたという。現時点では再開の見通しは立っていない。

本2作が製作延期となったスコセッシは、直近ではアルゼンチン映画『The Freshly Cut Grass(原題)』でエグゼクティブプロデューサーを務めたほか、ロバート・デ・ニーロ主演で監督した1991年の『ケープ・フィアー』をApple TV+向けのTVシリーズとして製作する企画をスティーブン・スピルバーグとともに進めている。

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