「学校かくれんぼ」で歓声響く 卒業前に6年生が校長に直談判し実現 名張
創立150周年「一緒に思い出を」
「先生みーつけた!」――。三重県名張市蔵持町原出の市立蔵持小学校(児童数178人)で3月12日、全校児童が参加する「学校かくれんぼ」があった。卒業を前に6年生が企画し、地域の大人ら約40人も巻き込んで楽しい思い出を作った。〈YouTubeで動画(https://youtu.be/DbsN2_kkuYI)〉
同小は新年度に創立150周年を迎えるが、今年度で卒業する6年生は記念行事に参加できないため、「一緒に思い出を作りたい」とイベントを企画。地域の大人にも相談し、手書きのイベント企画書を作成して川合哉校長に直談判し、実現した。
かくれんぼでは、教師と地域の大人計9人が、図工室の机の下や家庭科室の棚の中、倉庫の隙間など校内のさまざまな場所に隠れ、中には木の葉を全身に付けるなどの変装する人もいた。卒業生らもスタッフとして参加し、児童たちが安全に楽しめるよう廊下などで見守った。
校内放送のスタートを合図に、児童たちは貼り出された“手配書”を手掛かりに隠れた大人をさがし回り、クイズラリーも解いていった。思わぬところから大人たちが見つかると、校内に歓声や笑い声が響いた。
企画した原田桃菜さん(12)は「地域の人がいっぱい集まってくれて、良い地域だと思った」、岩本絢夏さん(12)は「ルールを1年生でもわかる言葉に変えるのが難しかった。みんな楽しんでくれたので、うれしかった」と話した。