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『富士山コスプレ世界大会』第10回の記念大会にコスプレイヤー2000人超!ゲーム・VTuber系コスが人気集める 

アットエス

富士コス2024の2日間を写真30枚で振り返る!

2024年11月16日、17日の2日間、静岡県静岡市清水区のJR清水駅周辺を会場に、県下最大級のコスプレイベント「富士山コスプレ世界大会」が行われました。

2日間とも概ね天候に恵まれたこともあり、10回目となる記念大会に県内外から集まったコスプレイヤーは2000人以上に及びました。観客も3万人を超えたものとみられます。

今年も『原神』の勢い衰えず

ランウェイステージ(2日目)原神コスの出場者
 

コスプレの対象は、ゲームや漫画、アニメ、実在の人物など多岐にわたりますが、今年も会場で目立っていたのは『原神』です。壮大な世界観や美しいグラフィックが魅力のオープンワールド型のRPGゲームで、細部まで作り込まれた設定・衣装の個性的で魅力的なキャラクターが豊富にいるたため、ここ数年、コスプレイヤーには人気の作品となっています。

ゲーム系に根強い人気

フォトセッション(1日目)のツイステあわせ
 

このほか、ツイステこと『ディズニー ツイステッドワンダーランド』や『IdentityV 第五人格』『崩壊:スターレイル』『ゼンレスゾーンゼロ』といったゲームも人気を集めています。息の長いものですと『東方Project』については揺るがない人気があり、霧雨魔理沙、博麗霊夢を中心に複数のコスプレイヤーが参加していました。

ファンタジー的な世界観で華麗で幻想的な衣装を纏ったキャラクターというのは、これらの共通点かもしれません。

ランウェイステージ(1日目)韓国レイヤーによるブルアカの黒舘ハルナコス
 

また、アニメ化されているため、アニメのコスプレという見方もできないわけではありませんが、『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』『NieR:Automata』といったゲーム作品のコスプレイヤーも散見されました。

ランウェイステージ(1日目)とうらぶコス
 

これもゲームでありながらアニメが人気の原動力のひとつとなっている作品ですが、『刀剣乱舞』は引き続き多くの支持を集めており、かなりの数のコスプレイヤーが参加していました。

フォトセッション(1日目)“あんスタ”あわせ
 

去年ほど多くは見られなかったものの今年も人気のあった『ウマ娘』も元々はゲーム作品ですし、『Fateシリーズ』も同様です。メディアミックスで展開されるケースの多い『ラブライブ!』や『あんさんぶるスターズ!』『アイドリッシュセブン』の様なアイドル系の作品もゲームが軸のものが少なくありませんし、これらも含めて考えると、少なくとも富士コスでは、ゲームキャラはコスプレの対象として高い人気を誇っていると言っていいように思います。

VTuberのコスプレイヤーが年々増加

パフォーマンスステージ(2日目)ホロライブ所属「がうる・ぐら」コス
 

ゲーム系の作品とともに、コスプレ界隈で人気が高まっているのがVTuberです。『hololive(ホロライブ)』や『にじさんじ』などに所属するVTuberのコスプレイヤーは年々増えている印象で、今年もかなりの数の参加者がいました。

ランウェイステージ(1日目)にじさんじ所属VTuberコス
 

こうしたゲームやVTuber系に人気が集まる中、かつての『進撃の巨人』や『鬼滅の刃』の様に、漫画・アニメファンでなくても認知されるほどのコンテンツで、かつコスプレ界を席巻するような作品が最近はないので、アニメやゲームファンでもないという来場者からすると、何の作品か認知できないキャラクターが、今年は相対的に増えたと言えるかもしれません。

フォトセッション(1日目)スポーツ系あわせ
 

もちろん、ジャンプ系や深夜アニメといったコンテンツのコスプレも引き続き人気が高く、今回もたくさんのコスプレイヤーが参加していました。テレビアニメは多岐にわたるので、今回はSBSテレビで編成実績のある作品のコスプレイヤーに絞って撮影させていただきました。

『呪術廻戦』

夏油傑・五条悟・釘崎野薔薇(1日目)
 

「週刊少年ジャンプ」の人気漫画で、アニメは2020年10月~201年3月に1期、2023年7月~12月に2期が、いずれもMBS・TBS系列で放送されています。また、本作の前日譚に当たる『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』を原作とした劇場アニメ『劇場版 呪術廻戦 0』も大ヒットを記録しました。

2024年9月に漫画は連載が終了しましたが、アニメは3期に当たる「死滅回遊」編の放送が控えていますし、数年前ほどではないにしても、コスプレ界では依然として人気が高く、五条悟・夏油傑を中心に、何組ものコスプレイヤーが参加していました。

『僕のヒーローアカデミア』

麗日お茶子(1日目)
 

『週刊少年ジャンプ』で連載されていた人気漫画です。アニメは2016年にスタートし、現在7期まで放送されています。2期以降は読売テレビ・日本テレビ系列で放送されているので、そのイメージが強いですが、1期はMBS・TBS系列での放送でした。

ゲストコスプレイヤーの4人によるパフォーマンスチーム「AMAIRO」も、1日目はヒロアカコスで登場しました。

『NARUTO -ナルト-』

うずまきナルト・うちはサスケ
 

『週刊少年ジャンプ』で2014年まで連載されていた人気漫画で、アニメはテレビ東京系列を中心に2002年~2007年にかけて放送されました(静岡県では日曜早朝にSBSテレビで放送)。連載が終了して10年が経過しており、複数年にわたってコスプレをしているコスプレイヤーも多いとみられ、完成度の高いナルトやサスケを披露するコスプレイヤーが複数参加していました。

スピンオフ作品も複数展開されており、『NARUTO -ナルト-』の世界観は現在も広く支持されています。『ドラゴンボール』や『ONE PIECE』などと並び、コスプレ界では定番と言って良い作品のひとつとなっています。

『東京卍リベンジャーズ』

佐野万次郎(1日目)
 

「週間少年マガジン」で連載された、いわゆるヤンキー漫画に分類される作品です。2021年4月にアニメの第1期が放送され、現在3期までが放送されています。ここ数年と比べると人気は一段落した感じですが、無敵のマイキーこと佐野万次郎は特に人気があり、今年も幾人ものコスプレイヤーが参加していました。

『進撃の巨人』

ヒストリア・レイス(2日目) 
 

「別冊少年マガジン」の創刊と同時に連載が始まり、同誌の人気を牽引したダーク・ファンタジー漫画です。漫画は2021年、アニメは2023年に完結しました。アニメ2期はSBSで放送されましたが、3期以降はNHKでの全国放送でした。一時期はコスプレ界を席巻した作品で、現在も安定した人気があります。

『【推しの子】』

星野アイ(1日目) ※お母さまは着せ恋
 

「週刊ヤングジャンプ」に4年半にわたって連載され、今月連載が終了した人気漫画です。2023年4月からアニメ1期が放送され人気が爆発、去年の富士コスでは、かなりの数のコスプレイヤーがいました。去年ほどではありませんでしたが人気は健在で、今年も星野アイを中心にかなりのコスプレ参加者がいました。

『ダンジョン飯』

動く鎧・マルシル・ドナトー(1日目)
 

『ハルタ(Harta)』に2023年まで連載されていた漫画で、2024年上半期にアニメが放送されました。アニメ化後初の富士コスということもあって、直近のヒット作品の中では、参加者が目立った作品のひとつです。

『鬼滅の刃』

ジャンプ系あわせ中の悲鳴嶼行冥(2日目)
 

「週刊少年ジャンプ」で2016年から2020年まで連載されていた、言わずと知れた国民的人気作品です。コスプレでの人気に火がついたのは、2019年にufotableが手がけたアニメ1期が放送された後で、翌年2020年の劇場アニメ『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の大ヒットとともに、コスプレ界を席巻した作品となりました。数年前ほどの盛り上がりはないにしても、その人気は今なお健在です。

アニメ2期以降はフジテレビ系列での全国ネット放送でしたが、1期がSBSで放送されていたことは忘れられがちです。

『ラブライブ!サンシャイン!!』

高海千歌・桜内梨子(1日目)
 

静岡県沼津市を舞台モデルとしたメディアミックス作品です。アニメは2016年、2017年に放送され2019年には映画も上映されました。2023年にはスピンオフである『幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-』が放送され、今月末から同作の劇場総集編の公開も控えています。

舞台となった沼津市では今でも自治体や企業・商店などと各種のコラボが行われており、ファンが大勢訪れています。ことしは作中に登場する9人組のアイドルグループ「Aqours」の結成9周年という節目の年でもあり、アニメの放送終了からかなりの月日が経ってはいますが、未だに様々な企画が展開され、たくさんのファンを楽しませているコンテンツです。

『WIND BREAKER』

ランウェイステージ(1日目)風鈴高校
 

ここからはステージに登場したSBS編成実績アニメのコスプレイヤーです。富士コスは2000人超のコスプレイヤーが参加し、会場が広範囲に及ぶため、なかなか全ての参加者をチェックしきれません。SNSなどを見て、この作品のコスプレイヤーも参加していたのか…と後から知るものも多くあります。

最初は『WIND BREAKER』です。「マガジンポケット」に連載中の漫画で2024年4月からアニメが放送されました。マガジン系のヤンキー漫画として、連載が終了した『東京リベンジャーズ』と入れ替わるように人気を高めている作品です。

『怪獣8号』

コスプレランウェイ(1日目)四ノ宮キコル
 

『少年ジャンプ+』で2020年から連載されている、ジャンプ系では珍しい30代男性が主人公の漫画作品です。ジャンプラの人気を牽引する作品のひとつで、2024年春期にアニメ化されました。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』

飴村乱数(2日目)

キングレコードが2017年から手がけている男性声優とラップを軸にしたプロジェクトです。2020年にアニメ1期、2023年にアニメ2期が放送されるなど、女性を中心に人気を博しています。

その他にも、SBSで放送したアニメのコスプレはいくつもありましたが、撮影させていただくことができたのは以上となります。ゲーム、Vチューバー、アニメを中心に紹介しましたが、コスプレの対象になるのは、もちろんこうした二次元のキャラクターだけではありません。

二次元キャラだけではないコスプレの魅力

フォトセッション(1日目)スター・ウォーズあわせ
 

『スター・ウォーズ』は不動の人気を誇る人気コスプレ作品ですし、こうした映画やドラマのような実写作品だけでなく、実在の人物もコスプレの対象です。

ランウェイステージ(1日目)和装創作コスプレ
 

作品の登場人物や実在する人物などではなく、独自のキャラクターを自分で創り上げて表現することも、コスプレの楽しみ方のひとつです。

ランウェイステージ(2日目)勇者一行
 

そもそもキャラクターですらないものもコスプレの対象になることがあります。富士コスのような地方イベントではあまり見られないように思いますが、モノやコト、時事ネタなどを元にした、コスプレ対象になること自体の意外性も含めて楽しむいわゆる“ネタコス”と呼ばれるものです。

今回の富士コスでは『葬送のフリーレン』で、各ストーリーが始まる際の定型句となっている「勇者ヒンメルの死から〇年後」という漫画のナレーション吹き出しを表現したコスプレが勇者一行とともに登場し、会場を沸かせていました。

静岡市長も?コスプレイベントあるある「偉い人がコスプレで挨拶」

ランウェイステージ(1日目)に登場した難波喬司市長
 

こうしたコスプレの文化をともに楽んで盛り上げようと、富士コスでは大会に協力している静岡市の関係者もコスプレ姿で登場するのが慣例となっています。去年は市長就任後初の富士コスで、三銃士のコスプレを披露した難波喬司静岡市長は、今年は『テニスの王子様』の氷帝学園のジャージを着用しての登場でした。

ランウェイステージ(2日目)に登場した望月哲也観光交流文化局長
 

2日目のランウェイには、静岡市観光交流文化局の望月哲也局長が『ONE PIECE』きっての人気キャラ「トラファルガー・ロー」のコスプレで登場。ローが愛用する大太刀“鬼哭”ではなく、サッカーボールを手にして現れた望月局長は、ランウェイ上で見事なリフティングを披露して会場を沸かせました。

メインステージで高らかに開会を宣言する伊東哲生実行委員長
 

1日目の開会式でも行政関係者が挨拶を行いますが、今年は『スーパーマリオブラザーズ』のマリオ・ルイージ兄弟がゲストコスプレイヤーに混ざって登壇。開会宣言をする伊東哲生実行委員長は、お決まりの富士山の帽子を被っての登場でした。

10回の節目を迎えた富士コス

青空が広がった2日目。1日目も午前中は富士山が見えていた。
 

今年も去年に引き続き好天に恵まれた富士コス。1日目こそ曇ってはいましたが、2日目は青空が広がり、美しい富士山を会場から拝むことができました。メイン会場が清水駅前銀座商店街から駅の反対側にある清水駅東口公園に移って今年で3回目ですが、大会名にふさわしく、毎回富士山が姿を現しています。

2日目のランウェイステージ終了後の会場の様子
 

最も来場者のほとんどはコスプレに夢中で、富士山を気にしている人は殆どいなさそうですが、メイン会場がアーケードのある商店街から東口公園に移ったことで、最も懸念されているのが降雨です。今年も運良く1日目の夜に多少雨が降ったほかは、雨を気にする必要はありませんでしたが、2日間とも終日大雨が降るということも考えられなくはありません。

また、今年はこの時期としては気温がかなり上がったため、露出が多めのコスプレでもしやすいなど、かなり恵まれた環境の2日間だったのではないかと思います。

ランウェイステージ(1日目)『チェンソーマン』のアサとヨル
 

2013年に400人のコスプレ参加者でスタートした富士コスは、紆余曲折もありながらも10回の開催を重ね、コスプレイベントとしてはもちろん、静岡・清水を代表するイベントに成長しました。これからの10年も、みんながそれぞれの“好き”を自由に表現し、その姿が誰かの喜びや感動を生む。そんな場が続くことを願って止みません。

(文:深夜の天輔星)

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