地域ぐるみで防災学ぶ 宮内と上平間の住民ら
災害時に地域で助け合う仕組みづくりや地域防災力強化を目的に、各地で防災訓練が行われた。
宮内自治会
宮内自治会として初となる避難所運営体験イベントが2月15日、宮内小学校で行われた。同自治会が主催し、地域住民ら150人が参加した。
体育館では仮設トイレなどを組み立て、簡易担架やAEDの取り扱いを練習。校庭では炊き出しや起震車を体験した。田村二三夫会長は「有事を想定し、地域で集まることで顔の見えるつながりをつくることが大切。二次災害を防ぐためにも、訓練を通して学んでほしい」と呼び掛けた。起震車を体験した小林松子さん(87)は「立つことができないほど恐ろしかった。経験できてよかった」と話した。
上平間第一町内会
シールラリーや工作を楽しみながら災害時の行動を体験する防災フェアが2月16日、法田寺で初開催された。同町内会が主催し、住民ら200人が参加した。
田口ひろ子会長は「能登地震のようにいつやってくるかわからない災害に向けて、何をするべきかを体験しておくことが大切になる」と訴えた。会場として同寺を提供した住職の岸顕崇氏は「実際には想定通りにいかないこともあるが、できないことを知ることも必要」と話した。消火器体験を行った小4・女児は「本物の火は簡単には消えないと思うので、もしものときは今日の体験を生かしたい」と答えた。