群馬で見つけた液体の梅干し「かける梅干し」を食べてみた / いちばん好きだった食べ方は…
突然だが「梅干し」を思い浮かべてみてほしい。
おそらく今、大半の人の頭の中にあるのは丸くてちょっとしわしわの あの物体ではないだろうか。筆者もてっきり、梅干しにそれ以外の見た目はないものだと思っていたのだが……
ある日群馬県で見つけた梅干しは、その概念をひっくり返すような形をしていた。
本当にこれは梅干しなのか……!? 気になったので、実際に購入して味わってみることにした。
・かける梅干し
商品名は「かける梅干し」。群馬県にある「赤城高原サービスエリア」で発見し、価格は税込850円だった。
瓶の中に入っていたのは、サラサラとした液体! 筆者が知っている梅干しの見た目とは全く違うビジュアルだ。
原材料の欄には「梅、食塩」としか書かれておらず、非常にシンプル。
調べてみたところ、普通の梅干しも梅と塩があれば作ることができるらしい。見た目は全然違うけど、確かにこれも梅干しなんだな。
キャップを開けると、ふわっと梅のいい香りが漂ってきた。さっそくサラダにかけていただいてみると……
酸っぱ~~~~!!!! 梅干しの酸味が一気に口の中に広がった。
とはいえ、思っていたほどの刺激はない。液体になっていて一度に口の中に入る量が少なめだからかな?
個人的には、よほど量が多くなければ「ゆかり」が食べられる人なら大丈夫なレベルだと思う。
酸っぱさの波を乗り越えたあとは、じわじわと梅の優しい甘みが広がっていく。梅の風味が鼻の中を通り抜けて行って、刺激が強いはずなのにどんどん食べたくなってしまう味だ。
野菜のシンプルな味に梅干しの爽やかな風味が追加されて、物足りなさはほとんど感じなかった。梅干しって野菜にも合うんだなぁ。
続いて豚肉をしゃぶしゃぶにし、その上に「かける梅干し」をかけてみた。
今までいろんな食べ方で豚肉を味わってきたけれど、梅干しと合わせるのはこれが初めてだ。どんな味になるのかドキドキしながら食べてみると……
肉のガッツリした味と梅干しの爽やかな味が合わさって、こっちもなかなか相性がいい!
食べる前の予想としては、同じ酸っぱい系の調味料であるポン酢と似たような仕上がりになるのかな? と思っていた。
しかし、まろやかな酸っぱさが持続するポン酢に対して、「かける梅干し」は酸っぱさと甘みを交互に楽しめる感じだったな。
ひと口で2種類の風味の肉を味わえて、ちょっとお得感があるかも。
・いちばん好きだった食べ方は……
ちなみにこのあと、生春巻きや納豆とも組み合わせてみた。ジャンルが全く違う2つの食べ物だったけれど、両方とも相性はバッチリだったぞ。
特に納豆に入れた時には酸っぱさが完全になくなり、梅の甘い香りだけが残っていてかなりおいしかった。個人的にはこれがいちばん好きな食べ方だったかも。
固形の梅干しと違って、気軽にいろんな食べ物と組み合わせられて楽しかったな。
2月も中旬を過ぎ、梅の花が咲き始めるこの季節。「かける梅干し」を使って、味覚で春の訪れを楽しんでみるのもいいかもしれない。
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.