世界でオンリーワンの猫!『雑種猫』の魅力3選 体が強いと言われるのはなぜ?
雑種猫とは?
アメリカンショートヘアやスコティッシュフォールドのように、同じ猫種から生まれた猫は、純血種の猫です。
一方の雑種猫は、異なる2種類の猫種が掛け合わされた猫のことです。
雑種同士でも、異なる純血種同士でも、基本的には雑種猫とみなされ「混血猫」や「ミックス猫」と呼ばれる場合もあります。
また「雑種猫=日本猫」というイメージを持たれる人もいるかもしれませんが、実際のところは洋猫と和猫の交配がほとんどであり、純粋な日本猫は少ないのが実情です。
純血種・雑種を問わず、どんな猫種も愛おしく、その個性やバリエーションは、猫の数だけあると言えるでしょう。
雑種猫の魅力3選
1.環境適応能力に長けている
雑種猫には、人間に飼われていない世界でたくましく生き抜いてきた猫が数多く存在します。実際、保健所で保護される猫は、雑種猫であることがほとんどです。
食べ物は安定的に供給されず、自然界の外敵にも目を光らせる必要があり、当たり前のように安心して暮らすことは難しいでしょう。
そんな環境下で耐え抜いた経験を積んでいるため、環境適応能力が高い傾向にあると言えます。
とはいえ、人間に警戒心を持ちやすい猫も多く、人馴れをさせるという面では、時間をかける必要もあるでしょう。
2.里親として迎えやすい
雑種猫は、費用がほとんどかからないことから、初めて猫を飼う人にも向いているでしょう。
出会いの幅も純血種の猫以上に広く、自治体や保護猫団体、譲渡会などでお迎えすることが可能です。
最近では、不幸な猫を増やさないための取り組みとして、譲渡に伴う審査も厳格化されている傾向があります。
飼い主さんのライフステージや、同居猫との折り合いをつけていけるかなどを丁寧にクリアし、晴れて家族の一員に加わることができます。
3.猫柄がオンリーワン
猫柄が固定化されている純血種の猫に比べると、そのバリエーションは実に豊かです。
同じ哺乳類のなかでも、柄の豊富さに関しては、雑種猫は間違いなくトップクラスに位置するのではないでしょうか?
縞模様や単色、三毛やさびなどの2色以上の組み合わせが主な種類です。
柄はランダムに表れ、足や顔周りに、色がホクロのようにつく場合もあり、雑種猫らしい魅力を際立てています。
さらに、純血種の猫では「品種」ごとに性格の傾向が見られることがありますが、雑種猫でも「猫柄の種類」によって、ある程度性格に傾向が表れることが知られています。
例えば、メス猫が圧倒的に多い三毛猫は、クールでプライドが高いツンデレさんが多いようです。
雑種猫が「体が強い」と言われる理由
雑種猫が体が強いと言われるのは、遺伝子が関係しています。
具体的に言うと、異なる猫種が交配されることによって、遺伝子が多様化し、特定の遺伝性疾患を引き起こすリスクが減るためです。
純血種の猫の場合は「特定の血統」に基づいて交配されるため、同じような特徴を持つことが多いです。その特徴は、良くも悪くも引き継がれるため、特定の病気にかかりやすい傾向があります。
かといって、純血種の猫は体が弱いと伝えたいわけではありません。
どんな猫にも病気は起こり得るので、その猫に合わせた健康管理を徹底しながら、1日でも長く一緒に暮らせるように力を尽くしましょう。
まとめ
雑種猫ならではの魅力を知ると、猫を飼う選択肢がより広がるはずです。
初期費用もあまりかからないため、猫飼いビギナーさんでもお迎えしやすいでしょう。
雑種猫は、生き抜いてきた環境や遺伝子が影響し、生命力の強さは群を抜いていますが、それに甘えることはなく、適切なケアを行ってください。
避妊・去勢手術や、定期健診を欠かさないよう心がけるとともに、暮らしやすい生活環境を整えて、猫の心身の健康維持に努めましょう。
この記事が、雑種猫への理解を深め、家族として迎えるきっかけとなることを願っています。