内陸工業団地 ポイ捨て撲滅へごみ拾い 高校生と企業が協力
学生や企業が協力して県内陸工業団地内のごみ拾いを行う取り組みが、2月15日に行われた。
光明学園相模原高校(相模原市)の生徒会が運営を担い、昨年に続き2度目の開催。前回はスポーツとごみ拾いを融合した「スポGOMI」の要素を取り入れたが、今年は日ごろから学校周辺の清掃に力を入れる同校が、工業団地内のごみ問題を学びの教材として活用しようと「クリーン・チャレンジ内陸工業団地」と銘打ち実施した。
同校と高大連携の協定を結ぶ湘北短期大学(厚木市温水)や団地内の企業にも協力を募り、約70人が参加した。学校や企業ごとに3人1組でチームを作り、トングとごみ袋を手に工業団地全域を1時間かけて清掃。たばこは100g100ポイント、ペットボトルは同30ポイントなどごみの種別に応じて得点が与えられ、参加者はゲーム感覚でごみ拾いを楽しんだ。
工業団地では、入庫待ちなどで路上駐車するトラックなどからのごみのポイ捨てが問題となっており、この日は植栽の合間から壊れた傘やガラス片、弁当のビニール容器などが見つかった。参加した学生は「思った以上にごみがたくさん落ちている」と、目を凝らしてごみを拾い歩いた。
同団地協同組合でも貼り紙やポスターなどで啓発活動を行っているといい、荒井英明専務理事は「大人が捨てたであろうごみを、子どもたちが提案してきれいにするということは恥ずかしいことだが、活動を通してごみのポイ捨てがなくなれば」と話した。