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妖しく、ユーモラスに惹き込む―世界で活躍中の画家・豊泉朝子さん【船橋市】

チイコミ!

妖しく、ユーモラスに惹き込む―世界で活躍中の画家・豊泉朝子さん【船橋市】

妖しくて、謎めいていて、そして、なんだかユーモラス。豊泉朝子さんの作品は、見る人をたちまち絵の中へと引き込む魅力にあふれています。

東京都美術館に展示「口を埋める」シリーズ

子どもの頃から大好きな絵と共に

作品を手にする豊泉さん

子どもの頃から人で絵を描くことが大好きで、小学生の時からアニメに夢中。

進学した美術大学では毎日、授業の後に仲間とアニメ同人誌を制作し、コミックマーケットに参加していました。

大学3年生の時に画家の池田満寿夫さんに憧れ、絵画に興味が向くように。

その後、大学の特別講義に来た先生に学ぶため、大学院へ。

「学生の時から絵を買ってくれる人がいた。生きていける分なら絵でなんとかなる」と、卒業後は自分で作品を売ったり、画廊を紹介してもらったりしながら今日まで描き続けてきました。

「際限なく描ける」と話すように、すらすらとペンは動きます

海を越えて広がる「豊泉ワールド」

リトグラフ(版画)をはじめ、筆やサインペンを用いたドローイング・水彩画・書・陶芸など、さまざまな手法で表現する豊泉さん。国内はもとより海外のコンテストで多数受賞、各国で展覧会を行ってきました。

今後も各地で開催予定。「画廊は入りづらいかもしれませんが、ぜひ展覧会へいらしてください」と呼びかけます。

ドローイングの作品

豊泉さんに聞きました

―好きな画家は?

ピカソと池田満寿夫さん。池田さんは文章を書いたり、テレビに出たり、絵も売れているのを見て楽しそうだなと思い、絵に興味を持つきっかけに。

―アートブック「口を埋める」のタイトルの意味は?

人とおしゃべりをする口を埋めてしまえば、「余計なコトを言ったかもなど、気疲れしなくていいかなぁ」と思ったことから。家で絵を描いているのが一番楽しくて有意義な時間です。

アートブック「口を埋める」
「口を埋める」シリーズの作品(以下同)

―画家として長く続ける秘訣は?

周りの声を気にしないこと。周りの目にどれくらい耐えられるかどうか。

―リトグラフで描く理由

描いて薬品をくっつけて刷ればいいだけなので簡単。ペラペラの板だから場所も取らず、お金もかからないから。

―将来の夢は?

文学フリマで持参したアートブックを午前中に全部売り切るほどの人気者になること(笑)。

終わり間際の混雑した電車に乗らなくていいようになりたい。

―今後やりたいことは?

新しいアートブックを制作したいです。

馬・猫展
日程/5月19日(月)~24日(土)午後0時30分~午後6時30分
※最終日は午後4時まで
場所/ギャラリーカノン
住所/東京都中央区日本橋2-1-19 三幸ビルB1
X/@toyoizumiasako

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