<野球バカの夫にムカッ!>「親になる自覚ある?」休日をひとり謳歌する夫がズルイ!【まんが】
私はヒカリ、25歳です。社会人になって間もない頃、友達の紹介で1つ年上のシュウヘイと出会いました。シュウヘイを一目見たときから、ピンとくるものがあったのです。それはシュウヘイも同じだったようで……。すぐに付き合い始め、お互いに結婚を意識するようになりました。そして感動のプロポーズに華やかな結婚式! しばらくして妊娠しました。何もかもがスムーズに進んでいき、自分でも驚くぐらい。このまま彼と幸せな家庭を築いていくのだと信じて疑わなかったのですが……ひょんなことがきっかけで私たちの関係は大きく揺らぐのです。
シュウヘイは小さい頃から野球をしていて、社会人になった今も月に2回ほど練習に出かけます。
私が許可を出すと、シュウヘイは荷物をまとめてそそくさと出かけていきました。
妊娠するまでは気にならなかったシュウヘイの趣味、野球が急に憎くなってきました……。
数か月前までは、休日はショッピングに映画と楽しく過ごしていました。けれど今は……重いつわりに苦しみながらゲーゲー吐いているだけ……。
子どもが生まれてもシュウヘイはずっとこの調子なの? と不安でいっぱいになりました。数時間後、ほろ酔いのシュウヘイが機嫌よく帰ってきました。
出会った瞬間にピンときたシュウヘイ。彼と結婚できて私は幸せです。
しかも、そうそうに子どもを授かることもできました。しかし、妊娠判明後すぐにつわりが始まり、毎日吐き気がしてつらいです。
一方シュウヘイは以前と変わらない生活をしていて……。私のイライラは彼へと向いていきます。私が大変な思いをしている間、シュウヘイは楽しく過ごしているなんて、ズルくないですか? そして私はとうとう、シュウヘイに「草野球チームをやめて」と切り出してしまったのです。
究極の二択「野球と家族、大事なのは?」私に寄り添って!
私はシュウヘイに「もっと私に寄り添う姿勢を見せてほしい」と訴えました。
私は「野球と家族、どっちが大事?」と究極の質問をしました。
シュウヘイは驚いたような表情をしていましたが、私の希望通りの選択をしてくれました。
ちょっと可哀想な気もするけど……私は間違ったことは言っていない! と自分に言い聞かせました。
その後も私の体調はあまりよくなく、順調な妊娠生活とは言えませんでした。そんななかシュウヘイはいろいろとサポートをしてくれて、女の子を出産しました。私は献身的に支えてくれたことを感謝していました。
野球より家族を優先してほしい、私の希望をシュウヘイが聞いてくれてホッとしました。
その後、私は娘アキナを出産。シュウヘイはアキナを可愛がり、私が思い描いていた幸せな休日を、私たち家族は一緒に過ごしていました。けれどアキナが1歳になった誕生日、シュウヘイの口から思いがけない言葉を聞きます。
「また野球をやりたい」……えっ? 聞いたときは信じられませんでした。だってとっても楽しい休日を家族で過ごしていたのに。それよりも野球をしたいって、私には理解できないのです。
産後1年で再開?「冗談はヤメテッ」あと2年は封印してよ
シュウヘイは「応援に来なよ」と、言いますが1歳の子を連れて何時間も応援なんて難しいです。シュウヘイに月2回の練習に行きたいと言われてもダメなものはダメなのです。
せめてアキナが3歳になるまで野球は我慢してほしいです。週末以外はアキナを一人でお世話しているので、週末くらいはシュウヘイと揃って家族で過ごしたい気持ちがありました。
その後、シュウヘイは引き続き私とアキナと一緒に休日を過ごしていました。ただ前より笑う回数が減ったり、暗い表情をしていたりすることが多くなったのです。テレビで野球の試合をみながら、ため息をついていることもありました。
そしてある夜、片付けをしていると思いつめたような顔をしたシュウヘイから声をかけられたのです。
シュウヘイの口から、また野球をしたいという言葉が出てきてびっくりしました。楽しく一緒に過ごしていた休日だったので、野球のことは忘れているのかと思っていました。
アキナが1歳になって手がかからなくなったから、休日に草野球チームで活動をすることを再開したいと考えたようですが、まだまだ手はかかりますよね? 少なくともアキナが3歳になるまで、休日は家族と一緒にいてほしいと告げたところ、渋々と言った感じでシュウヘイは了承しました。
しかしそれからシュウヘイの様子が暗くなって……ある日離婚したいと言われたのです。
【夫の気持ち】家族は大事!でも生きがい奪われ、離婚したい
俺はシュウヘイ27歳、会社員。妻のヒカリは26歳で専業主婦。俺たちは出会ってすぐに付き合うようになり、そして結婚。ほどなくしてヒカリは妊娠し、2人の生活は順調だった。けれど、ヒカリが妊娠してしばらくしてから、状況が変わり始めた。俺の趣味は野球。月2回、休日に草野球チーム仲間と一緒に野球に打ち込むことが何よりも楽しかった。けれど、子どもができた以上、休日は家族と一緒に過ごすべきとヒカリは言う。ヒカリの言うことはわからなくはないけど……俺の中で不満がたまり始めていた。
俺は子どもの頃から野球をやっていた。社会人になってからは地元の草野球チームに入り、月2回練習に励んでいた。平日は仕事で忙しい。だから野球をすることは俺にとって、いいリフレッシュだったんだ。だけどヒカリから草野球をやめるように言われて……。
本当は野球はやめたくなかった。だけど子どもの面倒は2人でみるべきっていうヒカリの言うことは一理あると思ったから、泣く泣く草野球チームの活動を休止したんだ。そして娘のアキナが1歳を迎えるまで、休日は家族と過ごすようにした。そんな折、仕事帰りに野球のメンバーとたまたま鉢合わせた。
俺が野球をすることをヒカリは了承してくれなかった。少なくともアキナが3歳になるまではダメだと言う。
悔しさや悲しさはヒカリのほうへ向き……俺はついヒカリに離婚したいと言ってしまうのだった。
野球が大好きだった俺。ヒカリは妊娠するまでは、俺が練習に行くことについて何も言わなかった。
それが一転、やめてほしいって言われて。出産や育児が大変なのはわかっていたつもりだから、俺はヒカリの希望するとおり、草野球チームをやめて休日は家族と過ごした。そして1年以上が過ぎ……もういい加減、野球をしてもいいだろ。
このまま好きなことをさせてもらえないで、まだ我慢しろって言うなら……もう離婚したいって思ってしまった。たかが野球ぐらいでって思われるかもしれないけど、俺にとっては大切なものなんだ。
【私の気持ち】野球できないなら離婚する!?夫の主張は「子どもっぽい」
私が妊娠してから、私たちの状況は変わりました。シュウヘイは月に2回草野球チームの活動をしに行っていましたが、私はそれが気になるようになりました。私は妊娠出産育児と大変なんだから、シュウヘイは全面的に私をサポートするべきじゃないですか? 草野球チームをやめてほしいと言ったところ、シュウヘイはそれを受け入れてくれました。しかし娘のアキナが1歳になったとき、再び野球をしたいと言い出したのです。私はそれに反対し、一度はシュウヘイも理解してくれたようだったのですが……。
シュウヘイはそのまま寝室に行ってしまいました。翌朝もきちんと話すことなく会社へ。モヤモヤが私の胸に残ります。
私の実家は電車で1時間ぐらいのところにあります。母は孫のアキナに会いに、ときどき遊びにくるのです。母はさっそくアキナを抱っこして、頬ずりをしています。そして母に事情を話したところ、シュウヘイの肩を持ったのです。
母には私の気持ちを理解してもらえると思っていたのに、逆の反応が返ってきて驚きます。
シュウヘイに野球を再開することを認める代わりに、私も好きなことを始めたら……? と母は提案してきました。はたして1歳児をかかえて私が好きなことなどできるのでしょうか。
シュウヘイの口から出た「離婚」という言葉。私が「野球をするのをやめて」と言ったら拗ねるなんて……。子どもっぽいと思いませんか? 遊びにきた母に、私はシュウヘイとの状況を話しました。
しかし母はシュウヘイの気持ちがわかるというのです。味方になってもらえると思っていた私はびっくり。
母はシュウヘイの楽しみを全て奪うのはよくない。少しぐらいは自由にさせてあげるべきと私に説きます。私が正しいと思っていたことは間違いだったのでしょうか? 気持ちが揺れはじめました。
疲れ切った自分の顔を見てハッ!お互いを尊重するため……
「束縛しすぎたら逃げたくもなる。あんたもたまには好きなことをしたらいい」と言って、母は帰っていきました。母の言葉が頭の中を巡ります。ふと鏡を見てみると、ちょっと疲れた自分の顔が映っていました。
私はスマホに保存している結婚前の画像を眺めました。シュウヘイとデートを楽しむ、微笑ましい画像がありました。こんなふうにまた2人で笑い合いたい……! そのために私は……決意を固め、行動に移すことにしました。
浮かない顔で帰ってきたシュウヘイを明るく迎えると、彼は少し驚いたようでした。
私はシュウヘイに「ごめんなさい! 野球をやめてほしいなんて自分の気持ちだけを押し付けてたと思う」と謝りました。
夫婦でお互いの自由な時間を持つために話し合いました。
それからシュウヘイは、月1で草野球チームの活動を再開することになりました。あるとき、私とアキナはシュウヘイの試合を観に行ってみることにしました。
母からシュウヘイを束縛しすぎてはいけないと注意を受けました。そして私は自分の行いを見直して、シュウヘイに謝ることに。シュウヘイが許してくれてよかったです。
話し合いの結果、休日に草野球に行くのは月1回だけということで落ち着きました。妊娠中から体調も悪く、育児も大変で余裕がなかった私。
シュウヘイにいろいろと要求をしすぎてしまっていました。それだとシュウヘイは苦しくなってしまいますよね。そのことを気づかせてくれた母に感謝です。これからはシュウヘイの気持ちを考えることを忘れずに、夫婦仲良くしていきたいです。