わかっているようで意外と見逃してしまう…。カビが潜む“定番スポット3選”「梅雨は特に注意して」
お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)の三木ちなです。しっかり掃除しているつもりでも、黒カビは「まさか!」と思うような場所に潜むもの。特に、湿度が上がるこれからの時期は要注意です。ここでは、家中の見落としがちな「隠れカビスポット」をご紹介。早めに対処して、厄介な黒カビの発生を防ぎましょう。
1.お風呂場の隅っこ
天井や床など、お風呂場の広いスペースに隠れた“隅っこ”は、隠れカビが生えやすい場所。特に、壁と床のつなぎ目は水滴がたまりやすいため、カビが潜む“定番スポット”です。
隅っこは浴室用ブラシが届きにくいので、こまめにお風呂掃除をしていても汚れを残しやすいところ。こういった隅っこは、使い古した歯ブラシが役立ちます。
角をなぞるように掃除をすると、見逃した汚れも残さず除去! 仕上げに乾いた布で拭くと、よりピカピカになります。
2.炊飯器置き場の壁
じつはわたしも、隠れカビが生えた経験があるのが炊飯器裏の壁。炊飯器と壁の位置が近すぎると、蒸気が壁に直撃して湿気が溜まり、カビが発生することがあるんです。
特に壁紙タイプの壁は水分を吸いやすく、黒ずみが出やすいので注意。キッチンボードに備え付けられたスライドタイプの炊飯器置き場も、引き出し忘れると水分が溜まるため注意してください。
炊飯器付近のカビは、蒸気の逃げ道を確保するよう炊飯器の位置を調整すると対策になります。炊飯後は壁をサッとひと拭きして、湿気をそのままにしない習慣をつけましょう。
3.シューズボックスの奥
「靴箱を開けたらイヤな臭いがする……」もしかするとそれは、湿った靴が原因でカビが繁殖しているサインかもしれません。雨の日に履いた靴や、汗をかいたままのスニーカーをすぐにしまうと、奥の方に湿気がこもる原因になります。
シューズボックスのカビを防ぐためにも、靴は完全に乾かしてから収納しましょう。晴れた日は玄関先でしっかり陰干しを。消臭剤や乾燥剤を併用するのもおすすめです。
「ちょっと意識するだけ」でカビは防げる!
カビ対策は、難しいことをしなくても大丈夫。湿気を溜めないくふうを取り入れるだけで、“隠れカビ”の発生は大幅に抑えられるはずです。
まずは今日、気になった場所からチェックしてみましょう。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア