年末年始に太陽系の惑星が勢ぞろい!水星・金星・火星・木星・土星を見つけよう【2024-2025年】
この年末年始は、太陽系の惑星が、夕方から未明にかけて登場します! 肉眼で見られる5惑星(水星・金星・火星・木星・土星)を見つけて惑星を身近に感じてみませんか。
*天王星と海王星も望遠鏡があれば土星と木星の間に見られます
(協力・作図)白井市文化センタープラネタリウム
(作図参考)ステラナビゲーターver.12
惑星を知り惑星と親しむ絶好の機会
惑星は、何光年と離れている恒星とは違い、地球と同じ太陽系の仲間。
距離も光速で約2.5分〜4時間強のとても近い天体です。
ただ、恒星のように星座早見盤に載っていないせいか、恒星で一番明るいシリウスよりはるかに明るい金星や木星でさえ、惑星と気づく人は少ないようです。
そんな惑星が、この冬休み時期に勢ぞろい!
惑星を知る絶好のチャンスとなります。
今は、天体アプリを使いスマホを空にかざせば、天体の名前が恒星も惑星も一目瞭然。
さまざまな天体を気軽に楽しめるようになりました。
さあ、もっと惑星と仲良くしてみませんか。
惑星たちと過ごす最高のクリスマスに
家族や恋人、友達と過ごすクリスマスに惑星を眺めてみるのはどうでしょう。
イブの夕方、あかね色に染まった西の空に金星を見つけたら、目を南に向けてみましょう。
渋く輝く土星が見つかります。
さらに東を見ると、明るい木星が目に飛び込んできます。
そして、地平線からは、赤い火星が昇ってきています(図1)。
有明の月が見える夜明け前には、火星は西に移り、反対に東の地平線から昇ってきた水星が、肉眼でも見られるかもしれません(図2)。
そして、これらすべての惑星を照らす太陽が昇ってきたら、何と日月火水木金土の曜日の天体すべてを見たことになります!
この時の惑星の位置を太陽系の北極側から見ると、図3のようになっています。
人が集う機会の多い年末年始。
一緒に惑星を眺めれば、楽しい記憶が加えられそうです。
この年末年始の惑星の見え方
金星
日没後の西の空にひときわ明るく見える「宵の明星」。3月中旬まで楽しめます。
土星
金星ほどは明るくありませんが、1等星の明るさです。
木星
宵と未明に見える金星に対し、夜間を通して見えるので「夜半の明星」と呼ばれています。
火星
地球と火星の最接近日(2025年1月12日)に向け明るくなり、離れるにつれ暗くなります。
水星
太陽に近いので見づらいですが、これから年末までは見やすいです。