「デアデビル」キングピンは弱体化した?演者が猛反論「君は未熟だ、ドラマ作りというものがわかっとらん」
マーベル・ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」で、キングピン/ウィルソン・フィスクは弱体化してしまった?Xでのファンの意見に、キングピン役を演じるヴィンセント・ドノフリオが本気の長文レスで返答。熱い思いを書き綴った。
キングピンは、ニューヨークの裏社会を牛耳る犯罪界の大ボス。表では慈善家として活動しているが、癇癪持ちの凶暴な性格の持ち主で、その巨体を活かして残虐な行為を繰り返している。原作コミックでは、巨体のほとんどが筋肉であるという設定で、人間としては極めて高い戦闘力を持つ。
(c) 2025 Marvel
版「デアデビル」シリーズでは過激な殺人を何度も重ねたキングピンだが、権利がディズニーに移った後の作品では、描写がソフトになったとの意見も。この度、Xではとあるファンが「ウィルソン・フィスクはハルクのように弱体化された」と主張。演じたドノフリオに対して、「あなたのせいじゃない、ディズニーがNetflix版の脚本家を再起用しなかったせいです。シーズン2では、Netflix版が超最高だったものを取り戻してくれると嬉しいです。でも、ディズニーはリブートの失敗に定評があるから」と皮肉を伝えた。
これに対してドノフリオは、「申し訳ないが、君の言うことの全てに反対だ」と。「正直言って、私の演技は色々言われてきたが、弱体化されたなんてことはない。それに、私は君のためだけに演じているわけではないし、君も私のためだけにテレビを観ているわけでもない。だから“おあいこ”だ」と答えながら、「私も、君の批判は受け入れよう。スポーツマンシップ、公平性、正当性には欠けているがね」と皮肉を加えた。
本人からの返信を得た投稿主は、「演技ではなく、キャラクター描写の話です。ディズニーはフィスクを弱体化しました。Netflix版のフィスクだったら、誰かを檻に閉じ込めたりしません。家族だろうが、友人だろうが、仕事仲間だろうが、その場で殺しますよ」と説明。するとドノフリオは、次のように長文を書き連ねてしている。
「キャラクターの演技については、自分でコントロールしている。君はまだ少し未熟だな。ドラマ作りというものがわかっていない。ディティール、執筆、テクノロジー、そしてストーリーラインや演技の演出に関わる全体の構造とアーキテクチャ。
君は脚本が問題だと言い続けている。気に入らなかったんだろう。ただ、そんなことを言う人は少ない。
全ての人を喜ばせることはできないが、数百万人を喜ばせることはできる。彼らはそう言ってくれる。我々のファンは非常に熱心だ。
仮に私が君だったとして、君と同じように、私もキングピンの描写が気に食わないとしよう。
私だったら、深入りしない。その代わり、愛する物語の展開を支持する。脚本家や、誰かの演技をこき下ろすことはしない。
そして役者として、私は毎日のように自分の目から見て失敗を犯しているし、過去の作品でもたくさん失敗してきた。それでも、正しく演じられるように努力を続けている。クリエイティブな仕事をする人なら、みんなそうだ。
我々がやらないこと、それは、何かが気に入らないからといって、他の何百万人もの人たちの楽しみを壊すようなことだ。
その代わり、好きなものを応援し、それに刺激をもらう。
やってみてほしい。人生がずっと持続可能なものになるし、そう、もっと刺激的になるから。」
「デアデビル:ボーン・アゲイン」でフィスクはニューヨーク市長となり、今度は政治家として表舞台に立つようになった。しかしその裏では、相変わらず利己的で暴力的な衝動に駆られ、悪事を働いている。
すでにシーズン2が製作されており、今度はデアデビルとキングピンが全面的に再衝突する展開に。キングピンが弱体化したとするファンも、次シーズンでは再び震え上がるような凶暴な姿が見られるかもしれない。
ちなみに、この度の意見をぶつけたファンは「ドラマ作りがわかっていないというのは、その通りです。“弱体化”と言ったのは、お伝えしたようにあなたの演技のことではありません。ウィルソン・フィスクのダウングレードについてです。(例えば『エンドゲーム』のハルクも、初期と比べると弱体化しています)」と、意見がすれ違っていることを伝えた。「でも、こんな一般人と会話してくれてありがとうございます」と返すと、ドノフリオは「一般人は好きだ。私も一般人なのだから」とのだった。
「デアデビル:ボーン・アゲイン」はで独占配信中。