和田町商店街 食の祭典でまちおこし 「地域の台所」に家族連れ
飲食やゲームの模擬店が並ぶイベント「第53回べっぴんマーケット」が4月19日に和田町商店街で行われた。初夏の日差しを感じる青空の下、保土ケ谷区民のほか、遠方から多くの人が訪れた。
これは同商店街協同組合の主催。相鉄線和田町駅北口に広がる商店街を起点とした地域活性化の促進などを目指し、年2回ほど行われている。学校に通いにくい子どもたちの支援に取り組む「NPO法人居場所そら」、和田町を拠点に地域活動を行う横浜国立大学の学生団体「ワダヨコ」なども運営に協力している。
昨今は食に重点を置いた内容で、第49回から「安全安心の食の舞!」がテーマ。今回も農薬や化学肥料などが未使用の自然栽培野菜のほか、純粋国産はちみつや海産物が販売された。米国、メキシコ、タイなどの郷土料理を販売する模擬店も並び、行列が絶えなかった。
射的、輪投げ、スーパーボールすくいなどのゲームや、「ちびっ子消防服」を着てミニ消防車に乗って記念撮影ができるコーナーも設置。猿回しにも人だかりができ、芸達者な猿に向けて大きな拍手が送られた。
横浜市立仏向小学校の4年2組の児童たちは、ボランティアでごみ拾いを実施。会場に落ちているごみを一つずつ丁寧に拾い、美化に努めた。
べっぴんマーケットの運営に携わる同商店街協同組合の木村将さんは「そらさんが地域の小学校に向けてイベントを告知してくださるなど、皆さんのサポートに感謝している。安全な食材を発信する良い機会になり、今後も『地域の台所』としての役割を果たしたい」と話し、次回以降の開催に意欲を示した。